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2019年05月20日(月)
AIMING FOR ENRIKE JAPAN TOUR 2019

AIMING FOR ENRIKE JAPAN TOUR 2019 -TONE FLAKES Vol. 134- @LIVE HOUSE FEVER


イヤモニしてたけど、あの演奏の展開でクリック聴いてるってことはないと思うんだよなー。16ビートをず〜〜〜〜〜っと刻みつつスパスパフィルも入れてきて、でも軽くないの、めちゃ安定してるの、なのに不思議と余裕を感じるの。すっごいフロア見るし(真顔で。セッティングしてるときから)、かと思えばサイモンがループ組んでる間立ち上がって手を振ったりお辞儀したりするの(ハニカミ顔で)。あんだけ叩いといてその余裕はなんだよこわいよすごいよ。

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G:Simen Følstad Nilsen
Drs:Tobias Ørnes
(未だに読み方がわからないノルウェー語表記、便宜上サイモン、トビアスと書きますよ)
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ダワさん曰く「120分自由にやれよと伝えた」。というわけでAFTER HOURSではちょっとしか聴けなかったので、ツアー最終日に滑り込みました。昨年四月以来、ガッツリ聴けた! いやー行けてよかった、ロングセットすっごいいいじゃん! 曲間をそう空けず、ひとつのリフを、ひとつづきのビートを、ウォーキングするかのような速度で着実に積みあげていく。本編18曲でひとつの作品、この日しか聴けない! ラストの「HARD DANCE BRAINIA」はなんかもー、ラヴェルの「ボレロ」を彷彿する高揚感でした。アンコールはアフターアワーズの趣、サイモン曰く「Very very, very old song」とのことでした。音源探せるかなー。

一見シンプルだけど複雑なセッティング。サイモンのアンプとエフェクターの接続、本人以外出来るのかなと思ってしまう。エフェクターをみっしり並べたボードをお盆のように持ってきて、慎重に準備しています。世武裕子仕様カープTシャツ(後述。広島で共演したんですよね)着用のトビアスも、セッティングには結構神経質になっていた様子。マイキングはかなり念入りにやってました。モニター出来なかったのか本編序盤はマイクをすごく気にしていたなあ。その反面カウベルやハイハットは養生テープバリバリ貼って固定するのね(笑)。ハイハットはかなりギザギザになってた。テープを貼ると音がいい塩梅でマイルドになってたけど、それを狙ってなのか単に危ないから用心したのかはわからん。しかし一度始まると殆ど休む間もなく叩き続けるので、キットがちょっとでもズレたら命とりですよね。淡々と刻んでいるようでも、次第に汗がビッシリ。

ふたりとも基本真顔で、挨拶するときちょっと微笑むくらいのとっても穏やかな印象。これって北欧由来なのかしら。そしてステージ上でリアルタイムにループを組み、そこから緻密に楽曲を構築していくためか冷静な印象もあります。フロアの反応を俯瞰で見ているような感じも。でも脳内は寿司(後述リンク参照)やポン酢のことを考えているのかも知れない。それはそれですごい。MCではカンペならぬスマホの翻訳アプリを使って日本語を話してくれる律儀さです。来てくれて有難うございます、ダワさんにも有難うって。にっこり。

FAのRiLもすごくよかった。男性Gと女性DrsのWhite Stripesと同じ編成で、Nirvanaの影響もありそうな(「Smells Like Teen Spirit」のリフ使った曲あったよね?)ディストーションかましまくりの轟音で、Drsの子はめっちゃ細身なのにデイヴ・グロールのような重いビートを叩き出す。しかもめっちゃ暴れる。ジョンスペのFAやったときのキンブラ伝説を思い出させる、前座ってなめんなオラオラオラー!!! な気迫なのにMCでは感謝と礼儀を尽くし、「ささっとやって帰るんでもうちょっと待ってください、あと二曲です」とかいっといてまた大暴れするという、AFEのおふたりとはまた違うシャイっぷりでした。いやー気になるわ。

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翌日。


初来日ツアーで共演したLOSTAGEへの置き土産(笑)。FEVER、AFEの翌日からLOSTAGEと8ottoの2DAYSだったんだよね。五味兄ィほんとにポン酢ステージに置いてたってよ……実際飲んだかは不明。てか喉渇くっしょ、塩分補給にはなるけど(笑)。

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SNSにあがっているあれこれ。どんどん流れていっちゃって勿体ないのでまとめさせてください……。


これこれ。似合ってたかわいかった。



セトリ! 有難い! 「NEWSPEAK」もやったような気もするがどうだったかなー。サイモンがリフを組んだらトビアスがすぐ乗っかれる絶妙のコンビネーションなので、その場のノリで複数の曲が混ざっていたような気もする。ちなみに「SPICE(GIRLS)」、「MARION(JONES)」です。実在の人物(団体)名をタイトルにするのは何故なのだろう。そしてさっき気づいた、「NAKATA(JOHNNY WALKER)」って村上春樹の『海辺のカフカ』からでしょうね。そしてそう、すっかりおなじみ「PONZU(SAIKO)」! 日本文化に親しんでくれてうれしいわー。ポン酢の前にやった「HASSEL」って曲もめちゃめちゃよかったので探したい。音源出てない曲結構あるんですよね。


「ボレロ」を彷彿したってのはこの曲。うう、たかまるー。





ほんとほんと、またきてくださいね。サイモン「See you next year」っていってたと思うけど実現しますように。今回の来日ではシメサバの味を覚えたようなので「Shimesaba」という曲が生まれるかも〜楽しみに待ってる〜いやシメサバじゃなくてもいいんですよ勿論。

・Aiming for Enrikeのライブみてきたよ!-Aiming for Enrikeのギターの多分どこよりも詳細な解説-│ギター女のいろいろブログ
昨年のエントリーだけど、そして昨年とはセッティングも変わっているかもしれないけど、あまりにも素晴らしい解説なので再びリンクを張る。寿司の詳細もこちらです(笑)。

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ちなみにこの日の客入れBGMはハラカミくんの『Unrest』がずーっと流れていた。いるいる、ハラカミくんのことを憶えているひと、音楽を聴き続けているひと。そりゃ沢山いるだろうけど、普段そのひとたちと会うことってまずないので、こういう場に遭遇するとうれしいものです。そして三日後。





ハラカミくんはAIMING FOR ENRIKEのことも知らないのだった。今週は二度も外でハラカミくんの音楽を聴けてうれしいことでした。