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2019年01月14日(月)
『LITE 15th』

15th Anniversary LIVE “LITE 15th”@LIQUIDROOM ebisu



「年をまたいで16年目に入ってしまいました(笑)」ということで、15〜16周年おめでとうございます! 和気藹藹のお祝いムードになるかと思いきや、本意気の対バンモードで阿鼻叫喚。笑いがとまらないライヴ始めです。幸先いいな! LITEでなければこのメンツは集まらなかった、LITEのお祝いだから皆が殺気すらまとって本気で潰しにきた。いや、潰してないけど。結果めちゃめちゃ濃密なイヴェントになりました。それはもう、フェスかというくらい。

息をするように嘘をつく先輩方が揃いましたよ。「ひとんとこのお祝いにはよく呼ばれるんですけど、誰も僕らのことは祝ってくれないんですよね。終戦の年に結成しました。玉音放送を聞いたあとですね。機材は進駐軍からもらったやつなのでボロボロです」とボヤくtoeパイセン、「僕らも20年ってとこなんですけど、10年くらい休んでたんでね……」と謙虚なdownyパイセン、「実は同期なんだけど先輩扱いされてる。ま、内臓年齢はウチらのが遥か上をいくんですけど。toeは戦後からっていってましたけどウチには戦前からのひとがいます(栗原さんのこと)」とむちゃくちゃいいよるSOIL&"PIMP"SESSIONSパイセン。ときどきホントのこともまじっていますので、各自ご確認を。1バンド40分程の持ち時間(主催のLITEは1時間強)なのに満足度の高いこと高いこと、イヴェントにつきアンコールが出来るのはトリだけなので、だったらアンコールの声も出せなくしてやるわいという圧倒的な演奏ばかりでした。こええ! 皆さんスタイリッシュなのにどうしてこうも破壊力あるかね。

だいじなことなので二回いうけどLITEだからこのメンツを集められたともいえる。よっしゃあいつらが15周年、駆けつけたる! という感じ。みんなの弟分だなあ。しかしかわいがる/かわいがられてるだけじゃ済まさねえぞというシーンの切磋琢磨と信頼関係が根底にある。ハードコアのアティテュードを持ち、海外からのリリースやツアーにも積極的。ソイル以外はインディペンデントで活動の基盤をしっかり築いている。ジャズ、パンク、マス、変則ビート、エフェクトとエレクトロの融合。サウンドカラーはさまざまだけど、しっかり繋がっている。武田さんの「だから売り切れるっていったでしょ! チケット買うなら早めにって!」「というか、このメンツで売り切れなかったら日本のシーンは危ない(未来はない、だったかな?)」という言葉に、シーンへの敬意と誇りが感じられました。

ちなみにこの日、ロビーにファンの方々から花スタンドが届いていた。こういう距離間もLITEらしくて微笑ましかったし、きちんとそのことに触れてお礼をいうところもLITEらしくてジーンときてた。この勤勉さが、先輩方やファンから愛される所以でもあるだろうな。律義なバンドカラーは演奏にも反映されている。各々のスキル、テクニックもさること乍ら、合わせたときの「一丸力」が強力。彼らと同じくらい、もしくはもっと巧いひとたちが集まって、同じ曲を演奏しても決して同じ出音にはならない。個別の活動も多いのに、集まるとその一蓮托生ぶりに驚かされる。後述の座談会で、武田さんが「プレイヤー個々はそんなに特別うまいわけではないと思うんです。でもバンドの曲をやたら練習しちゃうんですよ。(中略)譜面に起こせないから、体で覚えるしかなくて」「運動と一緒で、1年くらい曲をやらないでいると、忘れちゃう」と仰ってますが、アスリートといってもいい日々の鍛錬による結晶は、見事なサインプレーが決まったときのボールゲームのような爽快感と高揚をもたらす。「体で覚え」ているから、プレイヤーの気迫が音に直結する。曲がいきものになる。PAも申し分なし。

クリックに合わせてやっているのにドライヴ感満点の「Blizzard」「ZONE」といった最新作から、定番のあれやこれ迄。あっという間に時間が過ぎる。絶対あると信じていたタブくん参加の「D」にはガッツポーズ。終わってみれば「7Day Cicada」も「100 Million Rainbows」もやってない〜、早い! 短い! と思ったものの、〆が「Phantasia」というこれ以上ない幕切れ。toeのMCで山㟢さんが「長きにわたっておつかれさまでした……あれ? 俺いっちゃいけないこといった?」といっていたのを受けて「俺ら解散させられちゃうのかなと思った」そうですが(笑・私も「えっ、ひょっとして今日解散発表するの?」とヒヤッとしたのよ……)これからも活動は続きます。20周年があるとしたら、今度は後輩たちを呼ぶこともあるかもしれませんね。

これからアルバムのレコーディングに入るそうで、今年も目(耳)が離せないLITE。そういえば先月、Jロビンズ(!!!)のスタジオでなんか録ったらしいので、お披露目を楽しみに待ってます!

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セットリスト┃LiveFans

01. Ef
02. Human Gift
03. Image Game
04. Blizzard
05. Zone
06. Echolocation
07. D(w/タブゾンビ)
08. Bond
09. Infinite Mirror
10. Contemporary Disease
encore
11. I miss seeing all
12. Phantasia

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オフィシャルから「Phantasia」動画来た。体で覚えた演奏は日々成長し、曲が怪物に化けることも。この瞬間がたまらない


タブくんが「D」の動画あげてくれた〜

・LITE、toe、downy、SOILによる競演の宴「LITE 15th」大盛況┃音楽ナタリー
レポート。全出演者のセットリストも(有難い!)

・「LITE 15th」インタヴュー・進化を重ねてきたバンドの“未完成”な15年とこれから┃音楽ナタリー
・「LITE 15th」開催記念|武田信幸(LITE)、タブゾンビ(SOIL&"PIMP"SESSIONS)、青木ロビン(downy)、美濃隆章(toe)座談会┃音楽ナタリー
54-71の話が出てるのうれしい! 本人たちは執着なかったようだけど、まいた種はデカいぜ


ようやくdownyを観られた。お初は『After Hours ’17』だったが、このときはフロア激混みでちゃんとライヴを体験出来なかった。その後青木裕さんが亡くなった。再始動ライヴにこの場を選んでくれたこと、とても嬉しい。「春と修羅」〜「海の静寂」の音と映像の洪水、忘れられない

SUNNOVAさんは裕さんがライヴをお休みしているとき、彼のギターデータをAbleton Live + Pushで再現するサポートメンバー。この日裕さんの音はステージにいたし、これからもいるのだ、きっと。新曲が増えていくとどうなるかわからないけど