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2017年10月15日(日)
WWW & WWW X Anniversaries『cero × DC/PRG』

WWW & WWW X Anniversaries『cero × DC/PRG』@WWW X

WWW X一周年おめでとうございますー。ここんとこ周年記念多いな。そして小田朋美祭りでした。こういうのも最近多い(笑)。

先攻DC/PRG。やっと新しい編成が観られる! と思っていたら、TpとGがトラだったので未だ全貌が掴めず。しかしそういうときのDC/PRGはいいライヴしますし(いつもすごいが)、そのとき限りのソリスト招聘は一期一会感もあって楽しい。類家くんはほっぺたがやぶけちゃったのでお休みとのことでした。またもう主幹はそういうこという〜、と笑っていましたが「いや、ホントホント」とかたたみかけるもんだからすごく不安になってしまったよ。破裂はしてないにしろ怪我でもしたか? って。帰って類家くんのスケジュール調べたら山下洋輔につれられて中国に行ってました。ホッとした〜、大ボスにもってかれたら仕方がない…のか……? しかしceroのファンとか、信じちゃったひといそうだなあ。あの「ホントホント」で空気変わったもんね、そよ〜と「ええ?」って声も聴こえたし。菊地さん罪な男よのう……。ちなみに大村くんは何かしらとこちらも調べてみたらBABYMETALサポートでした。そう、そうね……。

という訳で今回のトラはTp石川広行、G宮嶋洋輔。石川さんは中低音で攻めるタイプ、宮嶋さんはフュージョン度が高い。どちらも柔らかい音、初期DCPRGを彷彿。ソリストのトラはスリルがあって楽しいなあ。そこへ新B近藤佑太、新Drs秋元修太郎が絡み、バンド自体のモードも随分変態した様相。いやーよかった!

そこで思ったが、このバンドのリズム隊をトラで…というのは厳しい。今回オーディションに落ちたベースのひとの話題がちょっと出たんですが、それは多分このパートはDC/PRGがスケジュール最優先になるというか、他のサポート仕事も忙しいひとを選んだらいずれどっちも身動き出来なくなって困ってしまうからじゃないかなあと思ったりしました。彼ら不在では動けない、というくらい重要なパート。Drsはまだよくわからないけど(両ドラムともに殆ど見えなくて、どっちが今叩いてるんだかの判断もすぐには出来なかったので。しかし既にソロを振られてたのには驚いた)Bの子は相当な鬼っ子と見た。イケイケドンドンオラオラ度は歴代一ではなかろうか。ブリッジとなるとすかさずアドリブ入れてくる。ボトムを支えるパートだけど、上モノに喰らいつくような演奏も見せる。やんちゃ小僧なイメージで、栗原さんやアリガスのような安心感はありませんが、これが面白い方向に転がるのではという期待もふくらむ。菊地さんも結構かまっていて、キュー出しだけでなくサインやアイコンタクト、続く展開をジェスチャーで指示する場面も多かった。うんうんそうそうって頷いている様子が先生ぽい。田中ちゃんとのやりとりを思い出す。

「Circle/Line」からスタート、「Hard Core Peace」に繋いだんで狂喜乱舞。今ではレアだ、俺生まれ変わったら大儀見に(略)。「Playmate at Hanoi」でガン踊り、「fkA」アウトロのせつない美メロに悶絶。「構造1」〜「Hey Joe」ではゲラゲラ笑う。というかここのブリッジが相当危なっかしい=面白いことになってて。秋元さんのソロがどこで終わるか周知されなかった様子で、坪口さんがシンセのループ入れるタイミングも意図通りだったのかハプニングだったのか判らない。切り替えがグダグダになりかかり、坪口さんはラジオ体操みたいなダンスを踊り、小田さんもやってよ! と目配せしたのか小田さんが自主的にヘルプに入ったか、ふたりして体操(に見える)ダンスを展開したのには笑った。それにしてもこの「Hey Joe」のループ、強烈にリズムの表情がかわる。シンセの音の選び方もあるだろうけど、ラガマフィン度がグッと増す。高速で演奏したらジャングルにもなりそうよ。そこへ小田さんがショパンばりのピアノをブッ込んでくる。菊地さんはパナマ帽を被っており、なんつうかリゾート地獄みたいな瞬間もあり、ああバリ島行きたいとかわけのわからないことを考えてました。アホか。呪術呪術〜。

菊地さんは戦闘体制になるといつにもまして喋りがとまらなくなるようにお見受けしますが(躁モードともいう)、この日は久しぶりの対バン、相手がceroともあってそのスイッチが入っていたようです。「アウェイなもんですっごい不安」「初めてのひとも多いだろうから説明しますと」「はじまったらひとことも喋らないで続けますんで」「ワタシはフロアに背を向けっぱなしなんでなんて失礼なやつかと思われるかもしれませんが」云々、まず自己紹介とメンバー紹介。ときどきどもる。「怒らないから正直に拍手で教えて、両方とかダメだよ! 我々DC/PRGヘッズのひと?」「じゃあcero?」と訊いたらなんと8:2くらいでDC/PRGだったのには驚いた。菊地さん本人も面喰らったようで、即「嘘つけ! うひゃひゃひゃひゃ」とかいうてました。ceroヘッズの方々はおとなしいひとや遠慮深いひとが多かったのではと思うが実際はわからん。こちらもチケットとるとき「ceroのファン多そうだし、すぐ売り切れそうだから」と早めに確保したもんなあ。

昨年WWW Xの杮落としイヴェントで面影ラッキーホール(とつい書いてしまったがO.L.H.であってOnly Love Hurtsでしたね。といいつつなおさない)観たとき、フロアにミラーボールがあるのに気づき、新dCprG(当時)のお披露目はここもいいんではと思ったんだった。お披露目ではなかったが、ここで観ることは叶った。しかし「Mirror Balls」はやらなかった。残念。またの機会を楽しみに。今度はここで、単独でどうでしょう。

開演前と転換時のDJはOMSB。途中から酔ってきたのか仕込みがなくなったか「あと何分?」「何かけよっか」とかいいだす。質問コーナーがはじまり、DC/PRGとceroそれぞれとの縁の話とかしだす。やがて「DJなんてやってられっか、ラップする」「いいトラック持ってきてる」とライヴをはじめる。面白かった〜。

後攻cero、初見。観る前は洗練されたシティポップでアシッドジャズより、というイメージでした。実際ジャミロクワイみたーいと思ったアレンジもあって格好いい。そのうちリズムをかなりひねった展開で聴かせてきて唸る。Fl、Tpの管も入り、PrcとDrsで厚みのあるアフログルーヴ。こりゃ踊れる!「新曲ばかりやってますが」といっていたので今がそういうモードなのか、もともとこうなのか気になるところです。

両方出演の小田さん、「父兄参観のよう」だって。それはceroに対してですか。ceroの方々の年代しらないんだけどお姉さんなのかしら小田さん。ダブルヘッダーおつかれさまでした! いい夜でした!