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2017年10月03日(火) ■ |
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CHON『THE HONEY』JAPAN TOUR 2017 |
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CHON『THE HONEY』JAPAN TOUR 2017@Shibuya WWW
めっちゃよがっだ! マスにサーフにスラッシュにフュージョンに西海岸で変拍子でポリでといろいろブッこんだらなんでこうなるのっていうちゃんこインストのできあがり、旨いー!
きっかけはこのツイート。 ダワさん有難う…どストライクでしたよ! 来日を知ったのは九月に入ってから。しかもゲストアクトがmouse on the keysだったので慌ててチケットとりました。
客層もサークル仲間っぽい若い子のグループからジャズ好きそうなおっちゃんから幅広かった。motkを初見のひともぼちぼちいたっぽいし、ソールドアウトだし(外にチケット譲ってくださいの紙持ったひともぼちぼち)皆どこから情報得てるんだろうという話を終演後してました。こちらはmotkやLITEとか、あのへんのシーンから知っていく感じだけど、思えばそもそもはLITEもマイク・ワットから知ったので、自分のなかでは繋がってるんですね。でもあの学生さんとかおっちゃんとかは何から知ったの…SNSや動画サイトからかなあ。そしてtoeやmotkは四十代、LITEは三十代でCHONは二十代と、世代ごとにこういうバンドがボコボコ現れるシーンの不思議について話した。LITEが当初toeのこと知らなくて、「toeとか好きなの」って言われて「誰ですか?」ってこたえた話だいすきなのよね……「インスト・バンドって一杯いる!」(笑)。こうして独自に音を追究してきたひとたちが交流するようになってシーンが発生していくのだなあ。
閑話休題。そんなこんなでそうなんです、CHONのひとたち若いのよ! 「子」とかいっちゃうよ……近くにいた学生さんがすごい詳しくてともだちに熱く話しているのでついつい聞いてしまったが、彼らがこのバンドをはじめたのは十代で、この日ステージに掲げられたバンドロゴはその頃つくったデモのジャケからのアートワークとのこと。や〜twitterにも公式サイトにもバイオがなくてメンバーの情報全く知らなかったので有難かったわ。アー写(何故野菜を持っている)は三人だけど4ピースバンドと紹介されてて、編成はG×2、B、Drs。ポジションがセンターのGのイケメンくんはアンコールで歌を唄いMCもしてたが彼がフロントマンなのか。ベースの子はアー写にいないけどあとから加入したのか、サポートだったのか。謎は多い、これから調べる。それはともかくま〜バカテクでしたわ。特に下手側にいたギター。この子がマリオくんだそうで、マリオー! ていっぱい声もかかってた。エフェクターもあまり使わず、滑らかなパッセージで抜けのよいクリアな音を次々繰り出してくる。とにかく手数が多い。ドラム(マリオくんの弟とのこと)も手数がめっちゃ多いのにセットはすごいシンプル(BOBOさんくらいよ)、そこがやっぱりハードコアとか通ってるのかなあと思ったり。ちなみにベースの子、多分スクエアプッシャーが使ってるのと同じベース(Ibanez)の5弦のやつ使ってた。序盤トラブって交換してたりしてヒヤヒヤしたが持ちなおしてよかった。テクニカルなのにひけらかし感がなく、音はまっすぐ。どこで何を聴いてどういうルーツからこの音楽に辿り着いたのか見えない…面白いなあ……。
motkも素晴らしゅうござった。「arctic〜」真ん中のパートとか「forgotten〜」の入りとか、新留さんのパートかなり変えてきた! 照明は単色のスポットライト、WWWはスクリーンと壁面を映像に活かせるのがよいですね。インスタレーションとしても楽しめる。そういえば以前より映像が音と同期する場面が多く、そういえばこれ手動なのかしらと思う。シンバルの響きがとっても綺麗で、クラッシュな衝撃音からゴーストの繊細な音迄いつにも増してクリアに聴こえた。PAの腕と、自分のいた位置が丁度よかったのかな。現在国立新美術館で開催中の安藤忠雄展『挑戦』に楽曲を提供している彼ら、今月にはその音源も配信リリースされるので楽しみです。
CHON目当てだったらしい子らが「フィルめっちゃうまい」「パワードラムだね」「スカッとする」「ドラムのひとこわそう」「声がドスきいててこわい」「真ん中のひとめっちゃ足で拍をとってた」「一度(拍を)見失ったらもうダメだよね」「演奏崩壊する」「なんでこんな曲作っちゃったんだろーと思ってそう」つってて、うんだいたい合ってるとニヤニヤしました(笑)。
いやー楽しかった! 文字どおり音楽は楽しい! を体現するバンドを観られてニッコリです。またきてねー。
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