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2014年06月08日(日) ■ |
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『20のアイデンティティ』 |
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『20のアイデンティティ』(DVD)
ファン・ジョンミン出演作。原題は『이공(異共)』、英題は『Twentidentity』。2004年の作品で、日本では2004年(第17回)東京国際映画祭で上映。5〜10分の短編20本で構成されたオムニバス作品です。まとまった時間がとれず寝る前に数本ずつ観ていたので、後味悪い作品で停めたときは寝付きが悪かった(笑)。
コメディ、アート、サスペンスとジャンルもさまざま。監督のカラーもいろいろ。構成脚本で鮮やかに見せるドラマ、映像エフェクトに凝ったもの、役者の演技で引っ張るもの。ええと、玉石混淆でもありました。
個人的には、飲食店で脱ぎ散らかされた靴の行方とそれにまつわる騒動をコメディタッチで見せたユ・ヨンシク監督「Fucked Up Shoes!」、一緒に暮らした部屋を別々に訪れた男女を描くホ・ジノ監督「アローン・トゥゲザー」、許嫁の母親に誘惑される男の子(リュ・スンボムのアホの子っぷりがかわいかったよー)の胸の内は?どんでん返しにニヤリとさせられたミン・ギュドン監督「秘密と嘘」、唯一のアニメーション作品イ・ヨンベ監督「Looking for Sex」、深夜のコンビニの時間をゆるりと描くキム・テギュン監督「2時」が楽しめました。短い時間のなかに流れるゆったりとした世界をぽんと差し出しているようなものが好み。
ペコちゃんやドラえもん、ファミリーマートとときどき日本由来のものが出てくるのも楽しかったな。しかし韓国って深夜のコンビニレジに女の子ひとりで大丈夫なの?奥にもうひとりいたのかな。
トリを飾ったポン・ジュノ監督「Sink & Rise」がやっぱ一歩抜きん出てる印象。カメラワークが全然違う感じがした…高価な機材使ってるとかそういうんじゃなくて、切り取り方とか移動とか、すごく安定してる。芝居のテンポもよくて。売店のおっちゃんがいきなり「オマエホントニバカダナー」と日本語で言い出したのでえっとなった(笑)。大きな卵はグエムルのかな?と考えるのもまた楽しい(『グエムル 漢江の怪物』の公開は2006年)。
ジョンミン兄さんの出演作は「大きな木の下で〜異共」。10作品×2セクションで構成される本編のセクション1、一本目。トップバッターです。監督はパク・キョンヒ、共演はチュ・サンミ、イム・スルレ。三人しか出てきません、あといぬ。初デートらしき男女、待ち合わせの時間迄公園のトイレでいそいそ身づくろい。鏡を見つめて笑顔の練習。ベンチに座ってぎこちない会話。オニオンスープとフォンドボーについて熱く語り出し、あっあんまり興味ないかも?とおろっとし、お互いが興味ありそうなフランスと言うキーワードに辿り着いて一喜一憂。頭のなかではふたりの仲が進展したときのことが渦巻いて。時間はほのぼの過ぎて行く。かわいらしー。「顔色が明るく見えるような服を着るといいわ」と言われてガーンとなってる兄さんにウケた。なんだこれ当て書きか(笑)。
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