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2014年03月11日(火)
WILKO JOHNSON GOING BACK HOME TOUR JAPAN 2014

WILKO JOHNSON GOING BACK HOME TOUR JAPAN 2014@Shibuya CLUB QUATTRO

クアトロ二公演が発表になって、両日行こうかなと思ったけど、今回は観たいひとが沢山いるだろうしな…と一日だけにした。三年前のことを思い出して、なんとなく二日目の3月11日を選んだ。その後AICのツアー日程が発表になり、3月9、10日が埋まった。虫の知らせ?なんだか不思議な出来事。

身体のこともあるから、やっても一時間くらいかなと思っていた。終わってみればアンコールありのたっぷり90分、曲間も殆ど空かない。ピックは使わないから交換の必要もないし、ギターも一台、チューニングもそのまんま。勿体ぶることもなく、次々と名曲が繰り出される。いつものウィルコだった。なんだおまえ奏法(「なんだおまえ?なんだおまえ?」ってな表情で客席をギョロギョロ見乍ら弾く)も、マシンガンもダックウォークも、背中弾き、蟹走りもいつも通り。初めて観たときと変わらない。身体がちょっとちいさくなってた。

しかしマシンガンはためたねー(笑)。出たとき観客が狂喜して、男も女もきゃああああ撃ってえええええってなってたのが微笑ましかったよー。

通常運転のすごみと言うか、のんびり始めて、エンジンが徐々にかかって。そっからのドライヴ感、万能感と言ったら!自由自在。ウィルコもノーマンもすごい楽器といちゃいちゃする。こっちが照れちゃうくらいでした。もうホントに離れ難い、お互いが繋がっている状態なんだな。後ろの男子が「顔!顔で弾いてるよな!」なんて言ってウケる。

ディランが入ってから五年くらいだっけ。最初に観たときはウィルコとノーマンについていくので精一杯って様子が見てとれて微笑ましかったんだけど、今回はすっかり馴染んでた。これはすごいと思ったな。まるで家族のように、音楽言語を共有してる。2003年以来、来日を欠かさず観ている訳ではないので(チケットとってたのに仕事で行けなくなったこともあったしな…)、「Keep On Loving You」は十年振りくらいに聴いたような…そう、初めて観たとき演奏してくれたのがすっごい印象的で、今でもよく憶えてるんだ。あのひっくり返った声で唄われる、“Keep On Loving You”ってフレーズ。

「Bye Bye Johnny」でなんだか手を振れなかった意気地なしです。でもバイバイはいっぱい唄ってきた。よってまた喉カッスカス。無理はさせられない、と言う思いもあるからお客もそんなに粘らない…と言うか、あの「Bye Bye Johnny」を聴かされてはね。それでも立ち去り難いひとが多かったようで、終演後もフロアは長い間混雑していた。階段を降りているとき後ろのひとが「あれで死んじゃうなんてな」とぽつり。またすぐ来てくれそうな気すらする。そのときにはまた会いに行く。

そうだよウィルコ、また会おうぜ!