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2013年08月10日(土) ■ |
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『SHORT PEACE』 |
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『SHORT PEACE』@新宿ピカデリー スクリーン4
「日本」がテーマの短編四本からなるオムニバス。タイトルからピンとくるように、大友克洋が基盤。とは言え『Short Peace』掲載の作品が一本もないところが面白いですね。「武器よさらば」は『彼女の想いで…』に掲載されています。
----- 「九十九」監督:森田修平 「火要鎮」監督:大友克洋 「GAMBO」監督:安藤裕章、CD:石井克人、キャラクター原案:貞本義行 「武器よさらば」監督:カトキハジメ -----
どれも面白かったー!が、一部物足りなかったー!ははは、見せたい画とか企画がまずありき、と言う印象がありました。勿論画の美しさは文句なしに楽しみましたし、これらを再現するためにはすごい技術が必要なのだろうなあと感心はしましたが。ぶっちゃけ言ってしまうと、「火要鎮」は美術館で観る映像作品、と言う印象でした。情景を再現するための情報を見せる比重が高い。それなら美術館で観たいべ……。「GAMBO」は異形の生き物のガチンコレスリングの迫力にグロテスクさを加味したものと説明が出来てしまう辺りが惜しい。構成に関しては「九十九」がCM(と言うか、ACのCM)にも出来そうなまとまりがありました。かわいい作品。
話逸れるが今クマブームがきてて、『ライラの冒険』のイオレク・バーニソンの画像集めをしてたりしてたとこに「GAMBO」観るとさー…あのクマ虐待……もう胸がつぶれそう!ちょ、やめてよ!と言う思いでいっぱい!(泣)鬼が人間の娘さらってきて孕ませるとか、その胎児の描写とかもエグかったわー。つらい……。
個人的にはやはり「武器よさらば」にアガッた。原作の面白さやインパクトが見事に再現されており、なおかつ監督の色がはっきりした、原作から一歩踏み出したアクションシーンの迫力も堪能。東京ローズネタがあったことにもニヤリ。東京ローズのこと、先月迄知らなかったのだものなあ。いいタイミングで観た。
しかしー、前方席だったせいか画面酔い。『MEMORIES』の「大砲の街」で酔った悪夢が思い出されやばいなーと思ったが、混んでて前しか席がなかったんだよー。最後の最後、「武器よさらば」で鬼酔いした。弾道とか追ってる間にだんだん首が、肩がガチガチになり、頭痛から吐き気が……オエー。悲しい。
オープニング映像の監督は森本晃司でした。
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