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2013年05月04日(土)
シネマ歌舞伎『らくだ』『連獅子』

ひきつづきブンブンでぬけがらと言うか燃えカスみたいになっていて(以下同文書いてるのは10日)。

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シネマ歌舞伎『らくだ』『連獅子』@東劇

おはつのシネマ歌舞伎です。「最前列より前で、歌舞伎を魅る。」との言葉通り近いー。と言うか、ここは表情をしっかり見たい!てとこでちゃんとアップが見られたりとか、映像ならではの世界が楽しめました。ちなみに『連獅子」の監督は山田洋次さんで、舞台上にカメラを設置し撮影した稽古での映像も加えられたもののようです。舞台袖や花道下からの映像の他、客席からは絶対に観られないアングルが多々ありました。そうそうあと音の臨場感がすごかったです。衣擦れや息継ぎの音もはっきり聴こえて迫力でした。

それにしても『らくだ』(2008年8月、歌舞伎座)のあれやこれやはどこからどこ迄がアドリブだったのか…彌十郎さんが転がり落ちたとことか、勘三郎さん素で笑ってるように見えたのですが(笑)。もー彌十郎さんの女形大好きー!かわいいよね!『身代座禅』の玉の井とかちょー好きー!ああもう素敵だわ……。亀蔵さんの死体(駱駝の馬太郎)役が素晴らしすぎて、それで笑っちゃったとこもある。他の上演版ではあそこ迄肌黄色くなかったとタさんが言うておりました。そういうとこも含め素晴らしい(笑)。

『連獅子』(2007年10月、新橋演舞場)、勘太郎(当時)くんのおどりはこの頃からキレキレ。子獅子たちが倒れてる場面で、七之助くんがほんとぜえぜえなってるっぽかった…てかあれはハードですよね……。衣裳重いし、鬘重いし、動き激しいし。で、こちらにも亀蔵さん(僧蓮念)と彌十郎さん(僧遍念)。個人的に眼福です。

前々日の清志郎さんのときにも思ったけど、勘三郎さんがもうこの世に存在しないなんて信じられませんね……。勘三郎さんの柔と剛、両面を観られた二作品でした。

あと仁左衛門さんの『女殺油地獄』を観たかったのだけどどうにもスケジュールが合わず断念。またアンコール上映あるといいな。