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2011年09月24日(土)
『GEN Chang Night Vol.3 Lä-ppisch+』

『GEN Chang Night Vol.3 Lä-ppisch+』@CLUB CITTA'

まず嬉しいニュース。レピッシュ、来年新譜を出すそうです。

「同窓会的なイヴェントになっているけど」とマグミは言ったけど、バンドは前進している。「プレゼント」をやらなかったこともそれに相当すると思う、なんとなく。聴けなかったのは寂しいけれど、その分他の曲を沢山聴けた。キャリアは長い、唯一無二の名曲をたくさん、たくさん持っている。毎年このイヴェントをやるならば、演奏する楽曲はどんどん入れ替わっていっていいのだ。それを聴き続けられることは嬉しいことだ。

マグミはレピッシュのことがだいすき。レピッシュの話をあんなに嬉しそうに話すマグミの顔を見るとこちらも嬉しくなる。膠着状態が解けたと感じたのは、その大好きなレピッシュに、拘りに拘っていたマグミが自身のバンドを始めたときだった。そしてこの日は「皆それぞれCD出してんだぞ!」「(誕生日)プレゼントはいらんからCD買え」と言っていた。今回のライヴはそれが大きかった。

マグミ先生のなにもかもすべる話は健在だったけど、グッとくることもさらっと挿み込んできたりする。「現ちゃんの中間の部分はどんどん忘れていって、素晴らしかったところと、最低だったところばかり思い出す、でもあのひとって中間なかったんじゃないかな」「音楽はやめるもんじゃなくて死ぬ迄楽しむもんたい」。そうだよーそりゃ勿論今でもあのパートにオルガンの音がしない、とか、サックスの音が聴こえない、とか、ライヴで楽曲を聴く度に愕然とするよ。「Atlas」を聴き乍ら「死ぬの早過ぎだろう、なんでだ、なんでだ」と思っていた。しかし同時に、これをマグミが唄ってくれていることが嬉しかった。奥村くんの唄う「ラルゴ」も素晴らしかったな……。勿論松本大英もいて、現ちゃんの声で「Only You」も聴けた。来てる来てる、現ちゃんが来てるよ。

泣いたり笑ったり、頭の中が忙しい。残ったメンバーが、現ちゃんの曲を演奏し続けてくれるなんて、嬉しいに決まってるじゃないか。そうだ、上田現の曲を私は死ぬ迄聴くんだ、死ぬ迄楽しむんだ。

今回は、個人的に「ラルゴ」と恭一の「楽園」の歌詞に感じ入った。こんなソングライターがふたりいたバンド。3年前の記事(web上に残っていてうれしい)を思い出す、「現ちゃんが一番愛していたのは家族。信頼していたのは共同制作者の松本大英、そしてライバルはオレだった」。そしてその歌の世界を、様々な側面から照らし映し出すヴォーカリストがいるバンドなんて他にいない。いないんだ、私にとっては。マグミと恭一のハモりはホント最高。これも他のバンドにはないんだよ。レピッシュだけなんだよ。

それにしても冒頭から何に驚いたって、マグミの衣裳ですよ。あれだよ、「Toys」のヴィデオクリップで着てたツートーンの!サングラス込み!あれってまさか…まさか…と思ったけど当時のものだって……(しろめ)「デビュー前に作ったやつたい!何が気になるって、肩パット入っとる」。場内がどよめいたどよめいた。ものもちのよさは健在なり。いやものもちのよさもだけどさ、何がすごいって体型が全く変わってないってことですよ!ちなみにマグミ、ライヴ当日が御歳48の誕生日。その御歳48、もはや恒例「LOVE SONGS」でチッタのステージ〜音響卓をクラウドサーフで往復。イエーイチッタでタッチですYo〜!み、みならいたい……。そんなマグミ、「28才」を唄ったあと「これ、28才のときに唄うのイヤだった…」だって。上田現も厳しい曲を作る(笑)。

痛恨は翌朝早かったためそそくさと会場を出てしまい、その後メンバーが現れ演奏した「KU・MA・MO・TO」を聴けなかったことです、ガーン。