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2010年06月26日(土)
能楽堂、現美、のらくろード

■至高の華 新作能楽舞踊劇『鷹の井戸』@国立能楽堂
イエーツの原作。村上湛脚本、梅若六郎演出、ドラマトゥルク野村萬斎。出演は梅若玄祥、譚元元、森山開次。
能楽師とバレエダンサーとコンテンポラリーダンサーの共演で、内容的にも古典能楽より判りやすく(予習等せずとも展開が伝わりやすい)面白く観れました。摺り足基本の日本の舞と、トウシューズの音(バレエを初めて観た時に驚いたけど、この音ってかなり大きい)を響かせ乍ら跳躍するバレエダンサー、肌の露出もありで身体の美しさを見せて踊るコンテンポラリーダンサーの違いも楽しめました。
演奏陣に一噌幸弘さんがいた(笑)知らないで行ったので得した気分。一噌さん最近『能楽現在形』に出演されていないけど、やめちゃったのかな。ちょっと前から話題になっているけど、公式なコメントは出ていない。

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予想していたより上演時間が短く14時過ぎには能楽堂を出たので、6月27日迄展示されている(と思っていた)山川冬樹『the Voice-over』@東京都現代美術館に行くことに。辿り着いたら長期休館中。展示は20日で終わっていた。「えええ!?」と叫んだら近くにいた知らないお兄さんが「(美術館内の)レストランはやってますよ!」と教えてくれた……。があーん常設とは言え展示替えがあるので、次いつ観られるか判らないんだよ…ショック。

そういえばここ所蔵の上田薫『なま玉子』もずーーーーーっと展示を待っているのに、出ているのに遭ったことがない。調べてみたら2007年『びじゅつかんたんけんクルーズ』でこどもは観られたみたいですね…いいな……。しかしここにあるの、『なま玉子 B』だったと思うんだけど、画像を観る限り収蔵庫にあるのはBではないな。どうなってるんだ…。このシリーズ沢山あるからわけわからなくなる。
(追記:『なま玉子 C』も所蔵しているようです、となると画像に写っているのはCだな)

・参考
光と緑の美術館『上田薫展 流れ移ろう瞬間の姿』(2000〜2001年)
この街・あの人・どんな顔:上田薫(2003年)
光と緑の美術館『上田薫展II 知られざる小作品たち』(2005年)
現美に出るのを待ってないで、遠出でも展示されてるところを調べて追っかけるくらいでないとずっと観られないかな。はー。

いきあたりばったりで出かけたので、高円寺から移転した無人島プロダクションの新スペースSNACの場所も判らない。こういう時に携帯を持っていると便利な訳ですね。結局教えて頂いたレストランには行かず(また今度ね)清澄白河周辺をうろうろ、Sacra Café.で休憩。ここのロールケーキ大好きなんだー。

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散歩がてら道もよく判らぬまま森下方面へ歩く。そういえばここらへんにのらくろードってのがあるんだよね、と話した直後、のらくろの絵が沢山飾られている商店街が視界に。あ、ここやん。両国に勤めていた頃ちらっと通ったことがあるだけで、ちゃんとお店を見るのは初めて。わーい。

正式名称は高橋のろくろードと言うそうです。各店でのらくろグッズも売ってる、うぎゃー。プリントじゃなくて刺繍でのらくろの絵が入ってるトートバッグがあまりにもかわいかったので衝動買い。帽子屋さんで買ったんだけど、そこのおばあちゃんが「初めて来たの?どこから来たの?」と訊いてきて、いろいろ教えてくれました。のらくろ館ってのがあっちにあるわよ、と言われる。その時点で19時前だったのでもう閉まっているかなと思いつつ、ふらふら行ってみることに。しかしラッキー、区の文化施設(こういうとこ結構遅く迄開いてるよね)内のその場所は21時迄開いていたのでした。地元の吹奏楽部の練習曲が聴こえる。

場所柄か、マンガにちなんだイヴェントもよくやっているようです。明日にはマンガ講座で永井豪さんが来場するそうで、ロビーには『デビルマン』のコミックスや関連グッズが飾られていました。

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■田河水泡・のらくろ館
思えばのらくろってちゃんと読んだことがない。でもあの“のらくろ”ってキャラクターは知ってるし、なんだか親しみもある。のらいぬで、二等兵なんだよねー。田河さんの年表とともにのらくろ年表もあって、実はのらくろは退役の時には大尉になっていたのだった。ええー!最後は喫茶店の店主だったそうですよ。えええーー!!やだちょっと、楽しい!
戦前に描かれたものは検閲にもあったりしていろいろ大変だったようです。原画や当時の単行本等もあって、小さいスペース乍ら濃い、楽しい。改めて観ると、フキダシの形とか動きの表現とか、デザイン的にも非常に面白い。歴史を辿れば田河さん、マヴォ(前衛芸術集団)に参加されていたそうです。これは知らなかったー。
お弟子さんや影響を受けたひとたちの並びがこれまたすごくて。長谷川町子さんのことは知っていたけど、杉浦茂さん、滝田ゆうさんもそうだったんだー。そして山根青鬼・山根赤鬼…どっかで……と思っていたら、青鬼さんの方は『名たんていカゲマン』を描いたひとだった。お、憶えてる!!!小学○年生とかで読んでた!
田河さんは90歳になった1989年、のらくろを忘れないでほしいとマンガ執筆権を山根兄弟と永田竹丸さんに継承し、その年のうちに亡くなったそうです。赤鬼さんも今は鬼籍に入られている。のらくろと聞けばあのいぬの顔がぱっと浮かぶように知られ続けてほしいな。

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予定外のことばかりでしたがなんだか楽しい一日でした、ささん引きずり回してごめん。のらくろードまた行きたいなあ。