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2009年12月08日(火)
『菊地成孔のナイト・ダイアローグ・ウィズ』

『菊地成孔のナイト・ダイアローグ・ウィズ』@Hakuju Hall

前回はチケットとってたのに行けなかった…シリーズでやっていくようですね。今回のテーマはマイケル・ジャクソンで、ゲストはNONA REEVESの西寺郷太さんと松尾潔さん。松尾さんについては文筆業でしか知らなかったのですが(本編でも指摘されていたけど)今をときめくEXILEのプロデューサーなんですね。シェー。

西寺さんが『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』を上梓したばかりだったのでその話題を交えつつ、三人のべらべら喋り合戦みたいになってたんですが(同時に三人が喋ったりしてあんまり聴き取れない(笑))、中盤以降松尾さんがこれじゃ収拾つかんと判断したのか聞き役に回り、ホストの菊地さんもここはゲストに、と思ったのか(つってもかなり喋ってたが)、とにかく西寺さんがマイケル・ジャクソンのことをどんだけ愛してるかってのが痛い程伝わる内容でした。

現在36歳の西寺さんが90年代前半に大学に入学して、自分が好きな音楽(マイケルや、ワム!や、ティアーズフォーフィアーズ)を同じように好きな仲間を探してバンドを組もうとしても、誰も見付からなかった。当時はグランジ全盛で、ニルヴァーナが大人気で、ニルヴァーナ好きはすぐともだちを見付けてバンドを組んだ。俺は孤独だとか唄ってて、なのに呑み屋で楽しそうにしてて!あいつらは全然孤独じゃなかった!僕はもうめっちゃ孤独やった!とのこと。

…うわあ、世代的にわかりすぎる……。あの時代ってそうだったわ………。

あと西寺さんが関西弁のままマイケルやジャーメインやクインシー・ジョーンズの言葉を話すのでそれがおかしくてなあ。「ジャクソン5再結成しよう思っとんねん」とか。

アイコン性とか音楽性とか、ものっそい深い真面目な話もしていたのですが、いちばん印象に残ったのは、菊地さんの「マイケルはあらゆる面で貶められて辱められたけど、ダンスについてだけは、一度も誰からもディスられなかったんじゃないか」と言う話。

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Hakuju Hall初めて行ったのですが、ここで来年『ジュリエット・コラージュ』やるんですよねー。北九州でしか上演されてなかったやつです。やっと観られる!