I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME
|
|
2009年04月03日(金) ■ |
|
アメリカもの |
|
■『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』I、II ポール・オースター 編 リネさんの感想を読んで気になっていたもの。面白かったー。USオルタナ本と並行して読んだのも丁度よかったと言うか…土地の雰囲気が肌に浸透する感じで読めました。 中表紙に付記されているサブタイトルは「本当のアメリカン・ライフの物語」。車で移動が基本とか、「Dデー」って何?とか、移民してきたいろんな人種が一緒に暮らしてる様。宗教の違い、信仰心の篤さ。サンクスギビングやクリスマス等、家族ですごすおいわいごと、等々。そうやってアメリカで暮らしているひとたちの体験した「本当にあった物語」が、ラジオ番組でパーソナリティを務めるオースターのもとへ送られて来る。オンエアされたものを「動物」「家族」のように分類して掲載。「戦争」カテゴリがあるってのがまたアメリカらしい。 印象に残ったエピソードは、リネさんも書いていたインコの行方が40年後に判った「青空」と、微妙な仲だったゲイカップルがお互いの愛情に確信を持つ「数学的媚薬」、卒業式に履く長ズボン買ってーって頼みごとをしにいった男の子の「金の贈り物」。これ話そのものもじんわりいい話なのですが、おかあさんが焼いてる魚の描写がえらいうまそうなんですよ。あ、あめりかじんはさかなをばたーでやいてろーるぱんにはさむんだな(よだれ) 「戦争」「死」のカテゴリでは、極限の状況の中でもくすりと笑えるような人間のタフさと楽観さが沁み入ります。 不思議なことが起こるのも現実、幸せなことも、悲しいことが起こるのも現実。そのひとにしか体験出来ないストーリーを、ちょっとお裾分けしてもらった気分になる本です
■『ちいさいおうち』バージニア・リー・バートン 本屋さんで見掛けて、わーこれ憶えあるよ、読み返してみよう!と購入。 しかし…なんだか記憶と絵が違う感じがする。もっと両脇のビルが高くて…そのビルの顔がなんかいじわるで……。あと火事になったりしてなかったっけ??? 気になったので検索してみると(インターネットって便利だなー)、どうやらウチにあったのはディズニー版のアニメ絵本だったようです。タイトルは『小さな家』だった。
やー動くの初めて観た。いい話だ。 ちっちゃい頃は「原作」って概念がないので、シンデレラも白雪姫もディズニーが作ったもんだと思っていた。くまのプーさんがミルン版とディズニー版両方ウチにあって、その辺りから「なんで違うんだ…」と気付いたんじゃなかったか。 そんなにディズニーに入れ込んだ憶えはないのだが(これを買い与えてくれた親もそんなにディズニー好きではなかったように記憶する)、やっぱりアメリカのものって自然に家に入ってきているなあと思った次第。まあこれは原作もアメリカなのですが。てかこの作者、『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』も書いてるんだねー
■どうでもいいが ディズニーの白雪姫がお菓子作る時使ってたローラーめん棒(って言うのか。今知った)が、ちょう格好よく見えて当時ほしかったんだった。しかしそんな頻繁にお菓子も作らないし、すぐ飽きるだろうと見抜かれて「これでいいじゃない」とすりこぎを渡されたんだった。しかしすりこぎで生地を延ばすと弧を描く訳ですよ、持ち手の方が細くなってるから。なんつうかこう…ものさびしい感じであったよ
■それにしても 擬人化ものは怖くて苦手だったんだが、『小さな家』と『しょうぼうじどうしゃじぷた』は大好きだったなあ。どっちもちっちゃい子が受け身でがんばっていたら(矛盾)いいことが起こるような話だな。と今になって気付いた。 まあそんなのは後付けで、絵柄がかわいかったから気に入ってたんでしょう
|
|