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2008年12月07日(日)
『舞台は夢 —イリュージョン・コミック』

2008/2008シーズン『舞台は夢 —イリュージョン・コミック』@新国立劇場 中劇場

また最前列の通路脇だった…チケット表記は10列目なのに……。秋山さんが隣を通るといい匂いがします(そしてまた当然嗅ぐ)。と言う訳で奥行きを封じたセンターステージ。新国立の中劇場と言ったら、演出家はさぞやあの奥行きを使いたくてうずうずするもんでしょうが、そこは現在ここの芸術監督の鵜山さん。そんなんいつでも出来るわいと言う感じ?(笑)それは冗談として、センターステージであることは、現実と虚構は地続きだと言うこの作品の特性をよく表したものでした。舞台は夢。いい話だったー。年末にこういうの観るとホッとしますわ。思えば昨年末は『ビューティ・クイーン・オブ・リナーン』を観てどんよりしたものだったわ(笑)

タイトルがネタバレのようなものなんですが、ある意味禁じ手を使っている作品です。ひとりの作家につき一度きりしか使えない手。それでも使いたかったんだろうな。舞台への大きな愛情を感じました。コルネイユの作品は初めて観ましたが、他にどんなものを書いているんだろう。突飛な設定ではなく、いい話をいい塩梅にエンタテインし、終演後観客を気持ちよく送りだす。125分の上演時間も丁度いい感じです。

序盤、ダイアローグがモノローグに聴こえる翻訳劇独特の台詞回しが気になりましたが(導入でこの翻訳調についていけなくなると一気に眠気がくるもんです(苦笑))その後は持ち直した。役者さんのひとなつこい技量が活きていると思いました。段田さんは何をやっても巧いなあ。堤さんはああ見えて何げにコメディ向いている。黒目多いしね(笑)そんな目できょとんとした顔をするなあああ!高田さんのコメディエンヌっぷりも堪能出来てよかったです。衣裳もかわいかった!

それにしても堤さん最近すごく働いてないか。舞台も続くし、映画やCMも多いし。充実してるなあ。身体には気をつけてー。そうそう今回アクションシーンを観てそうだったこのひとJAC出身だったと思い出した。