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2008年07月25日(金)
『FUJI ROCK FESTIVAL '08』1日目

今年はサさんと一緒。そのサさんがいきなり新幹線に乗り遅れる(笑)チケット全部サさんが持ってたので仮チェックインも会場に先に行くことも出来んがな。まあとりあえず次の東京からの新幹線が着く迄ぶらぶらしよう…と越後湯沢駅近辺を散歩。駅前の温泉珈琲とプリンの喫茶店がよさげだったんですが…ここってフジに温泉珈琲出店してるとこと関係あるの?
そうこうするうち次の新幹線が来た、改札1箇所しかないので簡単に会えた。出発〜。

■SPOON(RED MARQUEE)
体調悪かったので薬飲んでたんだけどそれが今頃効きやがった、どろどろに眠い。
ああ〜でもいいなこれ。キーボードの音色含め演奏はちょっとなつかしめな感じ。でもギターの音がデカい。そしてヴォーカルの声がいい。メロディもひとなつこい。試合運び(試合言うな)も巧い。ひとが段々集まって来る。最後はかなり盛り上がりました。
見掛けが綺麗目なのでUKの新人にも見えなくもないけど、実はキャリアも長く苦労人だそうです。それであんなに瑞々しい音を出しているってなんかすごいなあ。好印象

■GOSSIP(RED MARQUEE)
ひともだいぶ増えてきました。今回は4人編成、サポートでベースが入っていました。
ギターのガレージ感が薄れて、レイヴ寄りな…これはUKでニューレイヴとしてブレイクしたことを意識している(逆説的に、かも知れないけど)のかどうかは判らないが……フェスでのツカミには効果的だったのでは。もともとあるグルーヴ感がより増して踊れる踊れる。折しも夕立ち、雨宿り的にレッドに入って来る客も多い。みるみるフロアは満杯に。ふらっと来たひとに「おお、なんだこのバンド!?」と思わせるに充分なインパクト、キャッチーさでした。
それにしても試合巧者(だから試合と言うな)だ、退屈させない、隙がない。ヴォーカルのベスは相当暑かったのか1曲目終わった途端にひっこんで、黒のボディスーツ姿で戻ってきました。その後もタオルを頭に巻いてみせたり(当然その夜の風呂あがりに真似が流行る(笑))曲間もアカペラで「Smells Like Teen Spirit」や「Like a Virgin」を唄ったり。頻繁にステージから降りる。巨漢巨漢と言われるけど実は相当小柄。すぐ見えなくなる。伸びやかでパワフル、そしてキュートな歌声だけが聴こえて来る。ホントこのひとの声の力はすごい、ますますひとが集まる。「コニチハー!フジー!」「ゲンキデスカー!(猪木?)」って日本語MCもかわいかったなあ。
「Standing In The Way Of Control」での大合唱はすごかった。いやーよかった。次に単独来日した時はひとが沢山来るといい!

■THE VINES(RED MARQUEE)
GOSSIPが終わるとどっとひとが入れ替わり、フロアは段々異様な雰囲気に。ギターのサウンドチェックが始まる。すんごいひずんだ音。うわー、来たー。
クレイグの病気(と言うか。どう言えばいいのかな)のこともあり、殆ど諦められていたような再来日が実現して、期待と不安が入り交じったような緊張感。出てきた時の歓声はすごかった!悲鳴、どよめき、笑い声。クレイグ笑顔、元気そう。様子もまあ大丈夫そう。「Highly」でスタート。途端にドッ、と言うような大歓声。飛び跳ねるひと、食い入るように見つめるひと、泣いてるひと。いやー…よかった、よかったねえ。
クレイグは上下緑。ホント緑好きだねー。似合う。途中シャツ脱ごうとあたふたしてるうちに曲が始まって、ヴォーカルパートが始まっちゃうところで脱ぐのを諦めてマイクへ向かう、律儀(笑)そのままどうやってシャツがひっかかってんのか判らない半裸状態で曲を続ける。
まあそんな訳でクレイグの一挙手一投足にハラハラしながら観た。何の曲か忘れたけど頭を撃つようなアクションをした時にはドキッとした…(泣)でも笑顔も多かったのでホッとしたり。最後ギター壊したりドラムに突っ込んだりして、やるとは思ってたけどヒヤヒヤした…そんなん心配して観るよーなもんじゃねーだろー!何やってるんだ自分。
でもライヴはとてもよかった。
1曲が短いので盛り沢山、20曲近くやったんじゃないか?「Get Free」での大合唱はすごかった。アウトキャストのカヴァーもやりました。あとミュージック(同じような時期に人気出たんだよね)の話もしてたな。オーラスは「FTW」。
思うように活動出来ない時期もあったようだし、これからも心配なことは多いだろうけど、マイペースで音楽が続けられるといいね

雨止んだー。降ってる時まるまるレッドにいたので合羽も出さずに済んだ、ラッキー。一旦ごはんを食べに出てハイパーメディアクリエイターのDJをチラ見。そしてまたレッドに戻る(笑)

■FEEDER(RED MARQUEE)
レッドトリですよー!タカさんの右目の上に大きなガーゼ。ど、どうしたの!?
どうやらこういうことらしかった。おだいじに…。
しかしタカさんは元気でゴキゲンだった。「フジロック4回目!」「本当にいいフェスがあって幸せ。スマッシュの社長もえらいけど、一番えらいのはオマエらだからな」と言っていた。終盤には汗でガーゼがとれちゃってた。大丈夫だったかな。
で、また観客がいい感じなんだー。あったかいと言うか。優しさがあるバンドに優しさがある観客。とてもいい雰囲気。
今日は天からのおくりもの声を沢山聴いたなあ。グラントの甘くて切ない声で「七つの子」唄われたらたまらんぞ(笑)困惑と笑い声を交えて大合唱です。こないだのヘドウィグライヴでジョンが唄った「赤い靴」を思い出した(笑)
最後迄聴きたかったけどここらで早退。すまん!

■outside yoshino(苗場食堂)
吉野さん泥酔です。歌はちゃんと唄えてるけど、刃物のようなギターも弾けてるけど、MCがもう何言ってっか判りません。ん?これは普段のライヴでもそうか?(笑)
ラストに「夜明けの歌」。ここで聴けてよかったな。しみるー

グリーンから轟音が聴こえて来る。走る。

■MY BLOODY VALENTINE(GREEN STAGE)
ホントにホントにマイブラだ。本物だ。演奏してる。動いてる。ホントにあの音だ。あーでもちょっと音小さいな。いやいやんなこたあこの際いいや。ノイズに埋まっているヴォーカルが時々浮かび上がる、そしてまた溶けていく。これだ!
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セットリスト
01. I Only Said
02. When You Sleep
03. You Never Should
04. Cigarette In Your Bed
05. Come In Alone
06. Only Shallow
07. Thorn
08. Nothing Much To Lose
09. To Here Knows When
10. Slow
11. Soon
12. Feed Me With Your Kiss
13. You Made Me Realise
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なんかもーツチノコを見るような雰囲気ダダ漏れで、前の方はどうだったか知らないが、私のいた周辺は盛り上がってんだけどそれが上手く表現出来ない状態になってた。すげーんだろうなと思って見たツチノコのホンマモンはやっぱりすごかった、と圧倒されてる感じ。皆イントロが始まる度に「おおお…!」とどよめきですよ。ケヴィンがサンキュー言うたら「しゃ、喋った…!」て呟いたり。曲が終わってもわー!じゃなくて「おお…」て呟く、ため息を漏らす。で、凄過ぎて笑けてくるのか「あっはっはっはっ」って声があちこちから。盛り上がってんだよ、でもそれをぎゃー!とかわー!で表現出来ないの。
で、時々「ビリンダ…!」て呟きも聞こえてくる(笑)そうビリンダちょーかわいかった…白のピタT、膝上5cmくらいのミニスカ、黒のロングブーツ。仕種もいちいちかわいい。微笑みを浮かべてトレモロ轟音。く、狂ってる。
『LOVELESS』中心のセットだったけど、『ISN'T ANYTHING』からもやってくれて嬉しかったな。「Soon」「Feed Me With Your Kiss」「You Made Me Realise」の流れはもうナミダもの。「Soon」のイントロ鳴った時は流石に大歓声が起きました。そうなのよ気持ち的にはすんげー盛り上がってんだけど外に出せなかったんだよ!
そんなこんなで楽しいやら嬉しいやら感無量やらで思うところは沢山あったけど、「You Made Me Realise」に全部持ってかれた感じだ…20分のノイズの洪水。音量もケタ違いにデカく感じる。最初小さいなんて思ってすみませんでした。途中ケヴィンのギターがトラブッて、ノイズが途切れる箇所もあったけど(そしてケヴィンは意に介してないようだった)なんかもー一生分のトレモロを聴いた気分。いつ終わるんだろうと思いもしたが(笑)この轟音がいつ迄も続いてほしいとも思った。音に包まれる感覚。幸せだった…このまま身体浮いて飛んでけないかなーとか思った……(大丈夫か自分)
きっとアンコールはないな、もうこれで終わってもいいやと思い始めた時、絶妙なタイミングで曲に戻って来た。この瞬間はたまらなかった、鳥肌が首の後ろに迄立った。ゾワー!ぎゃーとも言えず「わっ、うわわわっ!!!!」と叫んじゃったよ。背中にうなぎ入れられたようなリアクションをとってしまった(笑)。これはノイズの20分がないと、ライヴでないと味わえない感覚。そしてこうやってライヴで観ると、リズム隊のすごさがよく解った…。てか、こんなに巧いひとたちだったっけ?(笑)特にコルム。ノイズタイム中ずっと叩きっぱなし。これで轟音に起伏が出来る。体力的にもすごい。
夢のような75分。ビリンダが笑顔で一礼して帰って行った

もう呆然です。オレンジの電気@オールナイトフジ観たかったけど気持ちが戻ってこない。そしてオレンジで電気て無茶だろ、今から行っても絶対入れないなと諦めて宿へ。露天風呂でぼんやり星空を眺める。はー、本当にマイブラ観れたんだ……。