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2008年03月02日(日)
アッキー、倍音が出てないよ!(笑)

面影ラッキーホール@LIQUIDROOM ebisu

P-VINEが噛んでるイヴェントって何でこう不思議なカードを持ってくるんだろう…DCPRGとボンボンブランコとかさ(笑)今回の対バンもアッキーのMCからしてバンド側が選んだのではなかったようだし、これも天才マタバくんの仕業なんだろうか(天才マタバくん:P-VINEの天才A&R。菊地成孔曰く「DCPRGの対バンは全部マタバくんが決めてくる。僕は彼の奴隷。天才の言うことには逆らえない」)。

と言う訳で面影のライヴです。スペシャルゲストとしてあぶらだことヒカシュー。

■あぶらだこ
すんげえ久し振りに観た。前回は新宿のリキッドで、オリジナルラヴとDMBQとの対バンだった(笑・これもどういう…)。相変わらず格好いいなー!ずっとライヴでしか聴いてなかったけど、昨年リマスタリング盤が紙ジャケで再発されたのを機にアルバムも購入、ようやく曲と曲名が一致するようになってきました。しかしライヴとなると即興的な部分も増えるので、やはり何だか判らない曲が多かったよトホホ。「祝言」「翌日」は判ったよ。
で、その「翌日」でヒロトモさん(ターコイズブルーの綺麗なカーディガンを着ておった。あれ、ほしい)がラジオチューナーみたいなのをテルミンみたく使って(ってあれテルミンそのものか?)ノイズを出してたんだけど、途中そのアンテナが折れたように見えましたが気のせいですか。
序盤変拍子にどう反応しようかってな感じに見えたフロアもだんだん熱くなってきて、それでもはしゃぐような雰囲気はなく固唾を呑んで見守るような異様な空気に。1曲終わるとため息とともにどよよよと拍手が起こる感じ。最後は相当盛り上がってました。
それにしてもヒロトモさんてライヴ中よく腕時計見るよね…早く帰りたいのか(笑)残り時間から計算してやることを決めてるのか

あのすんばらしい歌詞が聴き取れない音響だったので、わちゃー次のヒカシュー大丈夫かなと思ったんだけど、ヒカシューのヴォーカルはすごいクッキリしてたな。ヒロトモさんと巻上さんの声質の違いもあるでしょうが。

■ヒカシュー
うわー、対バン効果か?すごいトンガッてた!音も切れまくり。ここんとこ観たワンマンでは、常連さんの中でまったりやってる感じだったから…ニコニコして観るっつうか。ニコニコと言えば巻上さんが「ニコニコ動画を観ていたら…」とか言ってビックリした。観とるんかい!
勿論即興部分の緊張感は変わらないし、皆さんマイペースだし、それもいいんだけど、ブレイクとかで観客がわあっとなったりすると、やってる方も面白いんじゃないかな。あとダンストラック的なグルーヴもあるので、フロアで踊れるのは楽しい。
「結成30周年でございます〜」のMCにどよめき。
終盤「何やるか決めてないんだけど…『パイク』って知ってる?」と言ったらちっちゃいこどもの声で「知ってるー!」とレスポンスがあって、巻上さんすごく狼狽していた(笑)「ええっ、はっ、あ、ありがとう!」みたいな(笑)親御さんが聴かせてるのかね。その前に巻上さんがニャーみたいな仕種をした時に(あれ何なんだろう。太極拳の型とかなの?)同じ子?から「かわいい〜」と声が飛んでそれにもオロッとなっていた。珍しい巻上さんを見ることが出来たわ〜ありがとうこども!
清水さんのkeyが時々シロフォンみたいな音出してて面白かった。
新譜も出るし春はイヴェンターついたツアーもあるし、なんだか今年は賑やかになりそうです。楽しみ

あぶらだこにしろヒカシューにしろマイペースに活動していて、でもそれが単に広く知られていないってのはあると思います。しばらく離れていたひとや(そらリアルタイムで聴いてたひとはもういい大人ですから、生活環境の変化もあるでしょうし)、後追いで聴くようになったひとたちにとっては、イヴェンター=興行のプロがついている(例えば広く告知を出してくれるとか)ことが何らかのきっかけになると思う。フェスとか出てくれないかな。フジ(あぶらだこは出たことあるよね)と相性よさそう。

■面影ラッキーホール
アッキーの巻上さんの物真似(ホーメイ)を聴いたサさん、「倍音が全く出てないね」とバッサリ(笑)ああ全くだ。
で、アッキーはホントは日曜日だから家でからくりTVとかガキ使いとか観たかったけど、とボヤきつつ仕方なくライヴをやってました。
これとか、毎度のドンびきMCはなんつうかいろいろと紙一重なので、昨今はやりづらいところもあるだろうなと思いつつ、それならもうずっとTVなんか出らんでもいい!とか思いますよ!まあ自称道徳家だとか自称良識家には勧められませんな…あのドンびきMCには捨て身なところがあるので、こちらも捨て身で聴くのがいちばんかと。
でもアッキーは今年はエイベックス的な新譜を出すと言っていた。「さくら」とか「がんばれ」と言った類の曲ばっかり入ってるらしいで。ああそうかい、そんな面影も聴いてみたいね!そんで魂を売った!とか言ってやりたいね!
とか言いつつ、ライヴはすごい大マジで観てますよ…あまりに真剣に観聴きしてるから、気付けば眉間に皺がよっている。その直後には泣きそうになったり。ゲラゲラ泣くの極地です。
あー踊ったー楽しかったー

セッティング間のVJ+DJは永田一直×相馬大。永田さんも久々だったーオモロかったです。換気悪くてフロアが酸欠気味だったけど面白かったから、殆どロビーに出られなかったよ!なんで血の気がひいてるのを実感して迄フロアにおらねばならんのか。バカか自分は。
野田さんの『THE BEE』で使われた尾藤イサオの「剣の舞」のジャケがスクリーンに出たのでぎゃあ!と思ったら、B面をかけられた(笑)初めて実物のジャケを見た。