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2008年02月03日(日)
『新・雨月物語』とか

THE・ガジラ『新・雨月物語』@世田谷パブリックシアター

代打の代打で急遽観ることに。いやはや有難うございますーと言う訳で10数年振りに鐘下作品を観ました…前回観たのトップスです…キャパ約8倍。しかし印象は変わらなかったなあ、変わらず格好よかった。息詰まる沈黙、一触即発の人間関係、真摯な男女関係、資本主義の追究、暗闇すら照明にするような演出効果、等々。

上田秋成の怪異小説『雨月物語』から「浅茅が宿」「蛇性の婬」を脚色した溝口健二監督の映画(川口松太郎脚本)を再構成したもの。と言ってももとが思い出せませんよ……授業でやった気がするのだが〜。そんな感じだったのですが構成の手際がいいのかすっと物語に感情移入出来ました。全体の話は壮大で難解な部分も多いけど、各々のポイントが散漫になっていないので、複数のモチーフを独立させて考えることも可能なように受け取れたのが助かった。

と言う訳で個人的には資本主義と上昇志向の比例をどうすれば誰も傷付かないで使えるかなあと言うことと、種の保存への本能と執念は比例するのかなあと言うことと、どっちも単によりどころとして片付けてもいいんだけど、それに敢えて理由付けをしちゃう都合よさと言うかそうしなきゃやってられないのって虚しいことなのかしらとか、そういうことを考えました。まあ考えただけで答えは出ませんが。

まあそんなこんなで上昇志向を欲目だと言うことも出来ますし、それに子種を利用するのも手段としてはええ〜とドン引きするしそんなんで生まれたこどもに父親は果たして愛情を注げるのかとも思う訳です。しかしまあ愛情はなくとも子は育つもので。そんなん嫌だけど。そんで生まれなかったけど。

と藤兵衛のことばっかり書いてませんか(笑)源十郎もすげーかわいそうだったけどな!後でちょっと気になって映画の『雨月物語』のあらすじ検索してみたら、こっちでは源十郎も欲に目がくらんでってな描写だったみたいで…。今回の舞台では、いい器を作りたい、それで妻の鼻を明かしたい(で、その根っこには妻への愛情が感じられた)って方が前面に出てた感じもした。あーでも映画をちゃんと観てみないと比較は出来ないな。

装置らしい装置はなく、ほぼ裸舞台。役者の身体だけで場面転換を感じさせる想像喚起力はすごいもんがありました。観てる時はあー装置ねえなーとはかけらも思わなかった。20周年おめでとうございます。

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■よだん
本物の火を使うシーンが多かったせいか、劇場がぽかぽかだった…雪の中やってきたこともあり、物語とは裏腹に妙に和んで観た……ぼやーんと見てるだけでも落ち着くんだよねえ

■よだん2
たまたま最近ここをよく見てたんですよ…→怪異・妖怪伝承データベース
いろいろいるのよ困った妖怪も愛嬌のある妖怪もやむにやまれずな妖怪も!うわーん!

■よだん3
それにしても若松武史さんがどんどん内田裕也に見えてきた。特に今回は髪型からして

■どんだけ小心者か
急な話で直接受け取りが出来なかったので、チケットを当日午前着の宅配便で送ってもらったんですが、雪!うへー届かなかったらどうしようと思いつつ寝たら、ピンポーンとか言うのであっチケット来た!と出て行こうとしたらドアの向こうで「有難うございます〜はい!ハンコ!」とかって知らないひとが荷物を持って行ってしまい、「あんただれえ!なにすんのお!」とドアを開けようとしたところで目が覚めた。バカだ

■で、その後無事に
届いたんですが、荷物名に「スープ」と書いてあったので「チケットじゃないものが来た!」とまた狼狽。チケットと一緒に本場スンドゥブの素が入ってました。あ、有難うございます…今日作ります……。ところでこれひと袋で何人分作れるんですか、ハングル読めません。表に3〜4て数字があったので4人分?と思ったけど裏の作り方見たら水150ccしか入れなくていいってあるよ!ひとり分なのか?

■私信
そういえばバックホーンのベースのひともながらくサポートだったんですよーい。メジャーデビュー直前か直後にオリジナルメンバーのひとが辞めちゃって。ちょっとキタダさんのこと読んだ時に思い出した…と家に帰ってから思い出した

■そうそう
剣山、なくなったよ!(前回の日記参照)

■東宝だー
むつきさんに教えて頂きました、有難うございます。
『DUET』@シアタークリエ
2008年7月5日(土)〜27日(日)
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脚本:ニール・サイモン
作曲:マービン・ハムリッシュ
作詞:キャロル・ベイヤー・セイガー
翻訳:小田島雄志/訳詞:岩谷時子
演出・上演台本:鈴木勝秀
出演:石井一孝、保坂知寿
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保坂さんは劇団四季退団後の初仕事だそうで、注目の公演になりそうとのこと。ひいい〜。チケットとれるのかな…。
少人数のラヴストーリーをミュージカルで。てのは『THE LAST FIVE YEARS』がそうだったので、こういうのを意識して選んでいるんだろうな。ここらへんハッキリしてると言うか。ビックリしたのはニール・サイモン作品をスズカツさんが演出するってことだ(笑)
それにしても楽日はフジと被っているではないか。今年のフジはどんなメンツなのかな…