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2007年08月30日(木)
『グラインドハウス』U.S.A.バージョン

『グラインドハウス』U.S.A.バージョン@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン2

会社に行く時より早起きして9:30の回を観ました。朝イチでゾンビとスラッシャーの2本立て!アホか!平日の朝にそんな好き者いるんかいなと思って劇場に入ったらこれがまた予想より埋まってまして。いい大人が何やってんだよ!(おまえもな)

いんや面白かった…すご過ぎた…どっちも面白かったんだけどやはりタラちゃん(敬称)のがすご過ぎた。「THE END」と出た途端に歓声と拍手が出る程。意識せずとも爆笑と拍手が同時に出たさ!プログラムで書かれていたように、グラインドハウス的な映画として、ってことであればロドリゲスの方なのだと思います。ぞんび〜。B級映画(と敢えて言う)のベタな展開がぱっつぱつに詰め込んである。バイオレンスもお色気もほろり(いぬが…)もぽろり(ちちが…)も盛り沢山。しかしタラちゃんのは…本人的にはB級映画のエッセンスを詰め込んだと思ってるんだろうけど(そして勿論そうなんだろうけど)、出来上がってみたらとんでもねーものが出来ちゃったヨ!ってな感じで。

なんか…心穏やかに暮らしたいと思ってても、どこかでこういうのを欲してるんだわねーと改めて自覚した(笑)普段抑圧してる=気付かないふりをしてる部分を覚醒させられます。あーでもこーいうこと言うこと自体がもーダメだ!言ったらもうそこから嘘になりそうだー!理屈じゃないのよ。言葉に出来ればと思うけど!だから映画って素晴らしいんだな。

一般公開ではそれぞれ独立しての上映となりますが、“グラインドハウス”としてのおまつりを楽しむのはこちらのU.S.A.バージョンでないと…と思うところも多々ありました(贅沢言えばもっとうらぶれた劇場で観たかったが)。本編2本+うそ予告編(これがまた面白いんだ)+うそCM(これがまた面白いんだ)=合計180分以上になってしまうので、興行的にいろいろあるんでしょうけど。全部まとめて観ないと気付かないことも結構あると思う。ちょっとしたセリフ、小道具、シチュエーションの被り具合と伏線、共通の出演者。

作り手側が楽しんでるなーってのが伝わってくるのもいい。フィルムにわざとノイズ入れたり、「1巻紛失、お詫びします」ってことで肝心なところが抜けていたり(笑)音もブツブツしてたり。おたく的に追究するといくらでもネタが出てくると思います。おたくであればある程楽しめるんではないか(笑)勿論そんなん気にしなくても最高にエキサイトする映画です、どちらとも。

『プラネット・テラー』はスプラッタな描写がかなりエグい、『デス・プルーフ』は交通事故に弱いひとには刺激が強い。誰にでもすすめられはしませんが、好きなひとにはもう最高だ!と言います。あーもうタラ助(itchさんがつけた敬称)あんた最高だ!ロドリゲスも素敵だ!上にいっぺんに観た方がと書きましたが、ディレクターズカット(追記:ディレクターズカットと言っていいもんだろうか…単体上映は監督にとっても本意ではないと思うので)も観に行こうと思ってます。どうすごかったかってのをまだ説明出来ないんで、もっぺんじっくり観たい。観ても説明出来ないかもだけど。まー説明出来なくてもいいけど(おい)つーか語れば語る程バカ度が減るような…そう、バカで素晴らしいんですよ!スタッフもキャストもバカを全力でやる素晴らしさだ!観客もバカです。ええ、バカです。

ああ、あと撃たれてからのカート・ラッセルがチャウチャウ犬に似てた。