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2007年06月02日(土) ■ |
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『アートで候。―会田誠 山口晃展』 |
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『アートで候。―会田誠 山口晃展』@上野の森美術館
わーいれいさん有難うー行ってきました!
グループ展、企画展での出品は数多く。しかしこれだけ大規模なエキシビションは初めてだと思います。約70点(新作含)が一挙に観られました。共通項も多いふたりですが、アウトプットは見事に違う。
サイズにまず驚愕。会田さん、デカい!山口さん、小さい!(大きいのもあったけど)『ジューサーミキサー』の実物、念願の初見だったんだけどこんなにデカかったんだ…こ、こんな絵をこんなサイズで……描いてて「あ、狂う」とか思わなかったのかなあ。いや、既にもう(略)。そして『四季休息圖』も実物初見。こんなに小さかったんだ…このスペースにあんだけ描き込むか!描いてて「あ、狂う」とか(略)
その後『No. 0, 1, 2, 3, 4』のメイキング映像で、ヘッドフォンで音楽を聴き乍ら作業している山口さんを観てホッとした(笑)聴いてる音楽が何か知らないけど。落語かも知れないけど。もっと怖いものかも知れないけど。
れいさんとも話しましたが、ふたりともイケメンなのに、どうして…って(笑)特に会田さん。あかんわー、あのイケメンの頭の中はこんなんでっせー。おっかねえ!!!
で、ふたりとも鬼のように巧いってとこも大事で。学生時代の作品もあったんだけど、予備校所蔵の山口さんの石膏デッサンを観てショックを受けていた芸大生らしきコたちが印象的だった。「巧過ぎる…」って呟いた後絶句してましたよ……。会田さんの『紐育空爆之図』もすごかったな。まあ巧いだけなら芸大にはごろごろいますでしょうが、その巧さを使ってこういうことをやるか!と言うのと、こういうことをやるには巧さがなければ意味がないだろ、と言う崖っぷち。
で、その技術をだいなしにするよーな作品がまた最高ですよ…会田さんが28歳の時に描き下ろした『ポスター』とか。
『犬』『美味ちゃん』辺りが観られなかったのは残念。映像作品はザッピングでまとめられており、『ロンリープラネット』『イデア』がちらっと観られたのは嬉しかった。ここらへん、何を出して何を出さないと言うのは、二人展だからこその腹の探り合いがあったのかな。ACや三越の作品で山口さんを知ったひとが、ここで初めて会田さんの作品を観るってことも想定していたのかなあと。そこで『ジューサーミキサー』を出すかと(笑)
いんやー面白かった。土曜ののどかな午後に観るもんではなかった(笑)
土曜日ということもありかなり混んでいました。山口さんの作品はとっにっかっくっ細かいので、細部の細部迄観たいんだけど叶わず。リピート…したいなあ。金曜日には作家によるギャラリートークもあります。
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