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2007年02月26日(月)
『リトル・ミス・サンシャイン』メモ

やー、おじいちゃんと脚本がオスカーもらったね!よかったねえ。授賞式の録画頼んでるんで観るのが楽しみ。

この手の作品がオスカーもらうと不思議な反面何だか嬉しい。

web上でいろんな感想を読んで、新たに気付いたことが沢山あった。観たら観た分返ってきそう。すっごい丁寧な脚本、演出、役者の演技だなー。以下ネタバレありでメモなど。ここらへんを注意してリピートの予定。

・あの兄妹は血が繋がっていないことを示唆するこまごま
・ミスコンの会場にいたあのおっさんは出場者の親ではなくて幼児性愛者では?と言う解釈
・だとしたら、彼がいちばん支持したのがオリーヴってことは、ある意味真実を突いてるなと…すごいブラックな意味で……

・おにいちゃんあんなだけどさりげにいいコだよね…
・お手伝いのとことか、妹思いのとことか
・旅行についていくことにしたのも、学費出してもらえるからってより、妹が喜んでたからってのが大きいようだったし
・皮肉な笑顔と優しい笑顔の使い分けが巧いなあ
・だから尚更「ファーーーーーック!!!!!」が効く(涙)
・あと、このコの前髪が気になる(笑)

・あの状況で「その手はどうしたの?」って訊ける妹が好きだー
・「負けたらおとうさんに嫌われる」って泣きだす妹が好きだーー
・ちゃんと「おじいちゃんに捧げます」って言える妹が好きだーーー!
・ホントにいいコだよー

・そのおじいちゃんは最後の最後にいいことを言うが、ひととしてはかなりダメな感じです(笑)
・ダメゼッタイ!ですよ…いやーホントヤクってタチが悪いねー
・しかし孫が見てるところではヤクやらないんだよね
・それをモラルと言うのもどうかと思うが(笑)

・おとうさんもあんなだが、こどもをかわいがっているのは解る
・(多分血の繋がっていない)息子をどう扱っていいか迷っているのも解る
・だから娘に「おにいちゃんを慰めてこい」って言うんだよね、自分では行かなくて

・で、前のシーンで「ママをハグしろ!」って言うおにいちゃんのメモがここで生きるんだよねー(涙)
・そもそもおじいちゃんが死ななかったら病院行くこともなかったし、そこで妹が視力検査表を見付けることもなかったから、「ファーーーーーック!!!!!」なことにはならなかった
・うーんでも、いつかは判ることだからね…この時に気付いてよかったのかも知れない
・そんなとこもこの脚本は優しいなあ

・おかあさん大好きー!格好いい!
・そもそもルックスが好きですわ…ああいう着こなしが出来る40代くらいの女のひと大好き
・バサッとしてるけど何か品があるよ
・ズバッと言うけど穏やかだし。夫婦喧嘩のとこはすごいけど(笑)
・仕事してて家計大変で家族はあんなだけど、それを投げないところもいいな
・そんで正直だし

・で、皆さんその役としてしか見えなかったのがまたいい
・言われて気付いたけどおじさんは『40歳の童貞男』の主人公だったんだよね!
・そのおじさんも、あんなだけど家族の助けになっている。そして自分も助けられている
・ここらへんは「投げない」おかあさんの力が大きいな

ううん、ボディブローのようにジワジワ来ます。勿論劇場で観た時のカタルシスも大きかった。派手さはない、泣かせよう泣かせようという押し付けがましさもない。でも、すごく心にクる。観てよかったな。