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2007年01月21日(日)
解禁!+『哀しい予感』楽日

■『NO MAN'S LAND ノー・マンズ・ランド』
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2007年6月1日(金)〜19日(火)東京グローブ座
作:ダ二ス・タノヴィッチ
演出:鈴木勝秀
舞台化脚本:鈴木勝秀
出演:坂本昌行(チキ)
   内田滋(ニノ)
   市川しんぺー(ツェラ)
   浅野温子(ジェーン)
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10年くらい前に「坂本くんはストレートプレイでも絶対面白いと思う、スズカツさんの演出で観てみたい」って話をしていたがー!実現だ!
しかもまた面白い原作を選んできましたよ…。で、上演台本もスズカツさん。『レインマン』は本当に鮮やかな舞台脚本化だったので、今回も期待せずにはいられようか。
しんぺーさんが出るってのもおいおい来たで!と言う感じです。さーてチケ争奪戦をどうやってくぐりぬけるか!作戦立てねば。
余談だけどこのタイトルにじわっとくるひと、何人かいると思う…この作品とは関係ないけどね。嬉しい。

今日は『哀しい予感』の楽日に行ってきました。後で書き足します。

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『哀しい予感』@本多劇場

ああ、ようやく安定してきたかな…いい楽日でした。

この安定ってのがちょっと曲者で、この作品って登場人物の揺らぎと言うか不安定なところがポイントだと思うんです。形にならない記憶、感情を扱っているので揺らぎがあるのも当然ですし。しかしその揺らぎにもキモがあって、そのキモをどう掴むか役者さんが考え倦ねていたように感じた。迷いがそのまま提示されるので、観る方も迷って観た。楽日はその掴みどころが定まってきたように思いました。うーん、これ、所謂「できあがり」は大阪になるかも知れない。

脚本に関してもそうで、原作を大事にした分ここは落とせない、ここは削れない、と構成した結果、実は場面転換が多かった、モノローグが多くなった、時間が長くなった、と障壁が出てきて、それをどう演出しようかと迷っているうちに初日が開いたように感じました。

と言う訳で非常に迷いが多い舞台でした。が、前述した「形にならない」ものが、確かに舞台上に存在したと思います。決して戻ってこない時間、それでも残る美しい記憶。それは哀しい記憶でもあって、忘れることは出来ない。記憶はなくならない、引き出せないだけだ。引き出す時が来て、自分がどのようにそれに向き合い、周りがどのように手を差し伸べるか。助けられなくても見守ったり、心に留めているひとの存在を感じることで、この先どう生きていくか。

これがあったのは大きい。舞台としてはとてもいびつで奇妙でしたが、記憶に残るいい作品でした。