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2007年01月20日(土)
もひとつことだま+『壽 初春大歌舞伎』

……あのじさんにメール打つ手も震えたよ!

ええと某MLでは発表になりましたが転載禁止なのでいつ情報解禁なんだ?詳しくは後程。

またうまい具合NINの後、6月なんだーーー有難う有難う被らないでくれて。

いやあ、ちょっと最近いろんなことがバシバシ当たってビビる…ちなみに今日誕生日でございます。いいプレゼントが届いた。あ、てことはみぃ♪さんも誕生日ですね!おめでとうございますーーー

今日は歌舞伎に行くのです。後で書き足します。

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『壽 初春大歌舞伎』夜の部@歌舞伎座

『廓三番叟』『金閣寺』『春興鏡獅子』『切られお富』。休憩込みで5時間、長丁場でした。全て初見。

『金閣寺』の雪姫は玉三郎さん。捕えられた雪姫が、祖父雪舟をならって足でかきあつめた桜の花びらでねずみを描き、そのねずみに魂が宿って綱を喰いちぎる見せ場。歌舞伎でねずみと言えば、四谷怪談にも出てくるあの着ぐるみのやつかな…ちょっとそれは怖くないか……と思ってたら、黒衣さんが小さな白いねずみを振る仕様でした。綱を切って、最後桜をぱっと散らしていなくなるの。かわいいー。

最初は座ってたので忘れていたが、玉三郎さんは結構大柄なのです。立つと幸四郎さんより大きい…しかし所作で魅せる優雅さですから。そしてあの豪奢な着物は大柄なひとが着ると映える。

『春興鏡獅子』は勘三郎さん。小姓弥生と獅子の精、まったくタイプの違うおどりをひとつの演目で。弥生は反り返る仕草が多いのですが、後ろの席のおっちゃんが「イナバウアー…」と呟きやがりましたよ…笑ってしまったじゃないか!獅子の毛振りは見るからに派手でこれは体力使う、と思うけど、実際は弥生の方が動きを封じ込めた状態で踊るので、発散出来ずにかなりキツいとのこと。おどりとしては長い(と思う)1時間くらいの演目なので、これはやれる年齢が限られますね…勘三郎さんのもあと何度観られるか。今回観ることが出来て本当によかった。素晴らしかったです。

「死んだ筈だよ、お富さん」のあれです『切られお富』。照明もかなり落として陰惨な場面から始まるのでおわ、怖い演目?と思っていたら結構笑える仕様に。むむ、これはパロディー?で、いいのか?福助さんってコミカルな演技がうまいひとだけど…面白かったけど…筋書きだけ追うと随分えげつない話です。1月だし、おめでたく明るくってことだったのかな。

しかしお富さん、あんだけ全身斬られて57針で済んだんかい…よ、よかったね……(よくない)。

長唄も沢山聴けた。格好よかったなー。

終演後黒衣と後見の違いを教えてもらう。後見にも着付後見と裃後見があるとかで、歌舞伎十八番のような様式制の強い演目では、鬘と裃の扮装でつとめるそうです。成程確かに今回は裃後見でした。以前勘太郎くんが鏡獅子を踊った際、後見を彌十郎さんがつとめたことがあったそうです。あの蝶々を彌十郎さんが振るのよ!うわそれ観たかった!その時の胡蝶の精は彌十郎さんの長男新悟くんだったとのこと。

彌十郎さんは弥十郎から改名されたんですね。ああいつも言うけど素敵でしたわよー。また美脚を見せていたよ!ちゃんと見せる仕様なので臑毛を剃っていて、寒い時期はつらいそうです(笑)あー彌十郎さんのことばかり書いている。