I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
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2007年01月13日(土) ■ |
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『ロープ』+映画2本 |
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昨日は『哀しい予感』2回目。MIOさんとteruさんがいらしてたので終演後新年会。楽しかったでっす。
また妙な組み合わせでハシゴです。
『こまねこ』@シネマライズ2F にぎゃー、にぎゃー、か゛わ゛い゛い゛ーもだえじぬ!たすけてくれ! 終わってぬいぐるみ買いましたよ…ええ、思うツボですよ……。 ぬいぐるみは勿論、小物もかわいいー。サンドウィッチとかクッキーとかドーナツとかコーヒーとかすっごいおいしそう!おいおいこまちゃん、そのサンドウィッチ私に作っておくれよ…ウチに来て遊ぼうよ……。(あぶない) しかし話が予想外の方向に行ったりしてビックリですよ…何か、微妙に暗い!いぬ子ひきこもり! そしてちょっとしか出ない泣いて走り回ってばかりいるくまが妙にツボだった。あああか゛わ゛い゛い゛ー!(ころがる)
『悪夢探偵』@シネセゾン渋谷 メジャー作品であの描写ってやっぱりかなりキワいんでしょうかね…ぐったりなってるひと多数。私もぐったりなりましたけども。でも好きなんだよね…塚本監督てほんっとーに変態だね!(笑顔で) 画ヅラはやっぱりすごい。色調も徹底してる。そんで最後の20分でああなるところが塚本監督作品。ギリギリで見せない、ギリギリを見せる。 塚本さんてやはり編集がキモかもな、と思ったりもした。それは今回舞台を観て思ったことでもある。
NODA・MAP『ロープ』@シアターコクーン ロープはひとを殺すためのもの?それともひとを助けるために投げるもの?それともとどまるために掴まるもの? 『オイル』の次にこれを書いたか。日本ではこれから上演の『THE BEE』も根っこは繋がっているように思う。ひとごろしとは?戦争で犠牲になるのは何なのか?と言う話(勿論それだけではないが)。観る度に思う、このテーマで野田さんが書き続ける意味を。こういうことを続けて書く今の、日本そして世界の情勢。野田さんがこう書かねばならないってのは……。 しかし『オイル』のド直球よりは速度が緩かった感じもした。理性が残っているひとは5%、これを「たったこれだけか」と思うか「まだこれだけいる」と思うか。これを希望と呼べるか。ちょっと判断出来ない。これは自分の迷いか、野田さんが迷えと投げたか、どっちなんだろう。 しかし言葉の力と言うものを改めて実感した。皮肉なことに逆説的に、ではあるが。「ソンミの虐殺」の実況中継に力が感じられなかったのだ。宮沢さんの声は嗄れていた。声自体は出ているのだが、地声がかすれ声になっている。1階最後列迄聞こえはするが通りづらい。いい天気の朝に、たった4時間で滅びたミライの村(追記:ミライはティン・ケー(後のソンミ)村の集落のひとつ。失礼しました)。虐殺の様子を実況すると言う異常さを表現するには声に力が必要だ。声量だけの問題ではないとも思う。正直弱い。言葉を耳から入れてその意味を頭で考えると言う作業が必要になった。そして息が詰まる。「声」ではなく「言葉の意味」で震撼したのだ。 それではこの芝居に役者の肉体は必要ではないのか?と思ってしまった。宮沢さんの持つ容姿、舞台に立った時の輝きは勿論素晴らしいのだが…。プロレスがモチーフにあるので肉体派の役者を集めたと言われていたが、その舞台で役者の実体〜存在に疑問を持つようになるとは…正直混乱している。 とりあえず戯曲を読んでみることにする。 最近の野田さんはとみに蜷川さんと刺激し合っている感じがする。演出の直球度も含め。背景の数字と文字、途中で「あ、これはきっとその虐殺で死んだひとたちの名簿だ」と思ったのですが、自死した若者たちの顔写真が背景一面に張り出された蜷川さん演出の『ロミオとジュリエット』をふと連想した。これは深読みかな。
余談。「あとの5%はどこに行ってるんだ!」「美術館じゃないの」ってウケどころだったんですが(同じ文化村内のエッシャー展が激混みだった故)これって初日からこうだったんですか?エッシャー展は今日で終わったから、明日からはどうするんだろう(笑) もひとつ余談。まことさんがまたキーマンの役ですげい格好いいです。NODA・MAPでのまことさんていつもいいとこさらうなあ。
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