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2006年08月05日(土) ■ |
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『FUJI ROCK FESTIVAL '06』2日目 その2 |
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電気終了後、スマイリー原島さんが出てきてアナウンス。危険なくらいひとが集まっている、これから向かってくるひともいるのでますます増える、モッシュピットはもう閉め切っているが、その後ろのブロックの密集度も相当なものだ、皆少し下がってほしい、ひととひとの間に余裕を持ってほしい。後方にレジャーシートを敷いているひとも、出来れば撤収してほしい。気分が悪くなったひとは今のうちにセキュリティに知らせてほしい、密集度が高くなり、暗くなるとピックアップ出来なくなる恐れがある。
……おわー何か怖くなってきた。RATMの幕張思い出した。この時は開演前に柵が傾いちゃって急遽修繕したんだよね…私の隣のおねーさんが「ヤバいですよ見てくださいよこれ!」ってスタッフに訴えて、そのスタッフが「だあいじょうぶですよ〜」と柵をぐいと押したらそのままぐにゃーとかなって「…あ」。
今思い出すと笑えるが(いや笑えない)、あのまま開演してたらどうなっていたことか。て言うかRATMでこんな前にいた自分もどうかと思う。今なら怖くて絶対出来ねえ。今ならも何もRATMはもうねえ(韻を踏んでみた)。
閑話休題。実際PAブース周辺のここももう身動きがとれないくらい。そしてこのブロックからも、ピックアップされてPAブースに運ばれて行くひとが続出している。こんなんじゃ始まったらどうなるんだ?
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■RED HOT CHILI PEPPERS(GREEN STAGE) ----- セットリスト 00. (JAM) 01. Can't Stop 02. Dani California 03. Scar Tissue 04. Charlie 05. Fortune Faded 06. Readymade 07. Throw Away Your Television 08. Snow((Hey Oh)) 09. Me & My Friends 10. Wet Sand 11. London Calling〜Right On Time 12. フリーの幸せなら手を叩こう 13. ジョンのHow Deep Is Your Love 14. Don't Forget Me 15. Tell Me Baby 16. Californication 17. By The Way encore 18. Give It Away 19.(フリーとジョンのJAM) (追記:Give It Awayの前にPUBLIC ENEMYのカヴァーYou're Gonna Get Yours) -----
メンバーが出てきた途端、やはり沢山のひとが後ろから駆け込んできた。ぐぐっと圧されて一瞬身体が強張った。が、しばらくすると収まった。……おおお?こ、これはこの10年間で学習されたことではないの!?野外でのスタンディングの対処法を観客が判ってる!ちょっとしたことかも知れないけど、嬉しくなった。
ジャムでスタート…じわじわとアゲて……来た、あのギターのリフ!「Can't Stop」!
演奏の凄まじさは、自分が今迄観た中で最高だった。
'97は嵐、傾きかかった(マジですよ…)ステージ、アンソニーの骨折、バンドの不調和を力づくの演奏でねじ伏せた(が、中断を余儀なくされた)。'02は溢れる祝福の中ジョンが天衣無縫、ジョージ・クリントンの飛び入りと言うサプライズ、その裏で、当時フリーはバンド脱退を考えていたと最近になって打ち明けている。必ずドラマがつきまとう。ドラマを呼んでしまうバンドでもある。
今回はそんなサプライズやハプニングはなかった。それが逆に、彼等の演奏そのものがドラマティックなものになると言う証明にもなっていた。その光景は、本当に感動的なものだった。
「Me & My Friends」を中盤に持ってきたのには驚いた。「Under The Bridge」はやらなかった。アンセムが山のようにあるキャリア20年↑、フェスのトリからすればストイックなセットリストに思えた。時々おちゃらける(これはいい意味で。後述)フリーの振る舞いを除けばぶっきらぼうにも見えるステージングだ。
それなのにこんなに目が離せない、耳が釘付けのスリリングなステージがあるか!
つくづく“チーム”だ。スポーツのそれに近い(メンバーの好きなバスケ辺りの)。4つのパートと言うシンプルな編成、プレイヤーのポテンシャルの高さ(アンソニーの成長はデカい!いやマジで歌上手くなってて驚いた…ピッチだけでなく、唄い回しの表情豊かなこと!終了後まず「アンソニー本当に歌上手くなってる!」「CDだと修正出来るからライヴで聴く迄信じねえと思ってた!」つってましたからね…失礼。もともとの声は素晴らしいし、あのカリスマや美しい佇まいはそのままですからこりゃもう鬼に金棒ですよ…)、演奏への集中力、曲間に顔を出すオーディエンスへの愛情(フリーの行動はここから来るように思える)。
彼等の曲を聴いて涙を流すひとがいる。力づけられるひとがいる。彼等がそれを意図しているとは思えない。それでも、音楽はひとの心を動かす。それが何かに繋がればいいと思う。
終了後、スライの「If You Want Me To Stay」が流れた。思い出した、'02ではポーティスヘッドの「Roads」だった。何度も何度もステージを振り返りながら帰った。
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