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2006年06月20日(火)
『ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?』補足+α

えーと一応書いとくぞ、忘れる前に。ほぼ自分用なので不親切でぐるぐるしてます(それはいつもか)ご容赦を。

・訳がポップ!
新訳の『動物園物語』を観た時にも思ったことだけど、鳴海四郎さんの訳でガッツリ読んでいるので序盤困惑
・が、そこは役者陣の巧さであっと言う間に気にならなくなった

・その役者陣の台詞回しの巧さなんですが
・以前鈴木裕美さんと堤真一さんが「日本人は親しくなればなる程お互いの名前を呼ばなくなる、『おい』とか『ねえ』になる」「英語圏のひとは逆で、デヴィッド・ルヴォーには『名前を呼ぶことが重要なんだ』と言われた」と指摘してた
・今回の翻訳はそこらへんカッチリ原書通りのようで、名前を呼び合うところがとても多い
・なのに“翻訳ものの上演”って意識することが殆どなかった…自然なんですよ
・役者さんの巧さも勿論なんですが、ちょっとした語尾のひっかかりや揚げ足をとる感じは、ケラさんの演出もきっちり入っているように思われました
・翻訳ものの演出が初とは思えない、流石…

・で、その演出
・おおう、この話で希望が残ったのを初めて観たよ…
・と言うか、戯曲でも映画でも「あーこの夫婦もうダメだ、両方とも」と思ったんだけど
・今回初めて「それでも何とかやっていくかも知れないな…」と思った
・逆に言えば「そうでもしないと生きていけない」ってことにもなるけど
・ハネーはこどもを産むかも知れないな
・マーサはどうするだろう。ねこでも飼う?
・しっかし
・『動物園物語』がそうだったけど、どうぶつ飼うとその家庭は崩壊するんだよなー(泣)
・つうかどうぶつが愛情の対象に介入すると危険なのよ…『山羊』みたいなことが起こるからな!(怖)
・いやそれ以前にあの家で何かを育てられるとは思えない…
・それでもあのふたりは生きていかなきゃなんない
・で、それが不毛かと言うと
・そうでもない
・と思わせられたことにビックリ

・具象の美術、客席と地続きのステージは面白かった
・が、地続きなので当然ステージが低い。後ろの席からは見えない箇所が結構あった
・役者さんの腰から下が全然見えなくなったり
・まあそれが覗き見感覚を助長させ、嫌〜な感じがしてよかったと言えばよかった
・ゆっくりな暗転、照明の色味もよかったなー。暖色なのに全然家庭的な暖かみが感じられない。寒々しい
・ホワイトノイズや犬の鳴き声もさりげなく、時々「気のせい?」と思ってしまうほど密やか
・でも夜中の音って、結構聞こえてるものなんだよね…外の音が聞こえるってことは中の音も外に聞こえてる訳で
・あの家の中で何が起こっているのか近所のひとは皆知ってる
・それでもあの夫婦はあの家にいるし、近所のひともそのままにしておく
・ま、そう思うと“普通の”家庭なんてないに等しいわな
・と思えば気が楽です
・それがいいか悪いかはですね〜、ふふふふふ(笑)

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■いやマジで東京でもやってくださいおねがいします
『レディ・マクベス』参加の水谷浩章さんの日記に、リハと公演の様子が書かれています→Sound Diary
坪口昌恭さんとこにもちょろっと→Live Information
えーグランドピアノだったんだ!うあー観たいよー!

■ああっ
そうだ明後日DCPRGだった!忘れてた危ない!