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2006年06月10日(土) ■ |
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本2冊 |
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■『天使の緊縛 ―藤野一友=中川彩子作品集』 菊地さんの本に出てきそうなタイトルだな(笑)あれは『天使の弁当』だったか。 『MYTH』の後に『ヴァリス』を再読していて、そういやこの本のカヴァー画すっごいインパクトあったんだよな、当時はネットも普及してなかったし突っ込んで調べられなかったけど、この絵を描いたひとの作品集とか出てるのかなーとふと思い立って検索してみた。 あった。2002年初版…最近じゃねーか! 藤野一友の画家活動はたったの15年。中川彩子名義で描いていたSM雑誌の挿画を含めても、残された絵はそんなに多くはない。日本で出版されたディック作品のカヴァー画に多く採用されているので、認知度は高い筈だ。それでもまとめるのに随分時間がかかっんだなあ。 劣化が早い作品が多いそうだ。厚塗りが多いので、ひび割れが起こりやすい。作品集が出てよかった! 気味は悪いが魅力的。グロと思うかシュールと思うかは観るひと次第。あ、でも18禁じゃなかったよ。Amazonて18禁の書籍はわざわざ「外から見て判らないように梱包して発送します」って注意書きがあるのね(笑)
■『東京大学のアルバート・アイラー ―東大ジャズ講義録・キーワード編』菊地成孔・大谷能生 通称「赤アイラー」。昨年出た『〜歴史編』(青アイラー)の続編です。後期分で、ゲスト講師も招いています。 流石に難しくなったー。特に最後の濱瀬さんの講義は言ってることがさっぱり解らなかった(巻末のコラムで何とかフォロー。それでもよく解ってないな)!うがー。 しかし菊地さんは、こういう難しい内容を面白く話すのが巧いなあとつくづく思った…知識を他者に伝えるのにはどうすればいいかってのを、本人どこ迄意識してるかは判らないけど、とにかく面白く読めるってのがすごいな。 何年かして、もちっとここらへんのことが理解出来るようになって再読してみよう。多分その時は「こんなややこしいことをこんなに解りやすくかつ笑える講義にしてたんだ!」てのを改めて思い知るのではないかと。精進します。 それにしても大友さんのゲストの回が面白過ぎた。大部分が自粛としてカットされていた80年代フリージャズ業界の恐ろしい話が気になる。40年後くらいにならないと書けないらしいよ(笑)
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