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2006年01月15日(日) ■ |
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『Yamanote Fair 2006「ぴん」』+わわー |
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山の手事情社『Yamanote Fair 2006「ぴん」』@吉祥寺シアター
開演前劇場併設のカフェに入ったら、近くの席の男のコがセブンとゼットンのビニール人形を出して遊び始めたのでグラスを持つ手もブルブルです。その上、お父さんとその友人らしきひとが「知ってたか?ウルトラ兄弟って本当の兄弟じゃないんだってよ!」「セブンとタロウはいとこなんだってよ!」と話し始めてどうしようかと思った…ニヤニヤしちゃってもう大変。どうなってるんだ…。
そして劇場に入って、配付されたプログラムを見たら清水さんのネタが『ウルトラセブンに告ぐ』だった…。カプセル怪獣のミクラスが「セブンが白と言うなら白!黒と言うなら黒!」「セブンのためならと!」「なのに世間は噛ませ犬と!」「娘が学校でいじめられるんですよ」「本当はセブン弱いんですよ」「私がのど笛を手首の骨で押さえ付けるとジュワジュワ言うんですよ」「もうセブンの下ではやってられないので新団体を設立します」「後楽園ホールに来い!セブン!」と言う…。
助けてくれ!
そんなキチガイ役者を数多く輩出している(ほめてます)山の手事情社、『ぴん』も3回目。説明しますとエチュードの一環で始めた「物真似」が発展して、実在しない人物や、先述の清水さんのようにもはや人間ではない(笑)ものを表現するネタ披露会です。と言っても楽屋落ちにならないのがこの劇団の凄いところ。人間(人間じゃないのもいるけど)への観察眼、それをデフォルメする批評性、そしてそれを自分の中に落とし込み再現するさまは素晴らしい。鍛練された肉体は観ていて飽きません。ホンット動きが美しいし切れるよねここのひとらは!自分の動きをコントロール出来るってのは役者としては当然のことの筈なのに、実際出来るひとってなかなかいないよね…。
過去の代表作+新ネタで、ネタとネタの繋ぎにまたネタがあると言う、2時間があっと言う間の構成も巧い。三村さんの『自己紹介』はいつ観ても最高だな!これ言葉で説明出来ない(私には無理ですよ…)んで気になる方は動画をどうぞ↓ (山の手事情社公式HP→公演ポートレイト→『ぴん2002』の1本目) 「『自己紹介』は毎回新作なんだよ!」との言葉通り、この動画とは住むところが変わっていたり(「トイレ、風呂、別です!」「エアコンです。初めてです!」)姪っこちゃんが生まれてたりします(笑)いやーホント三村さん格好いいよねー。
あ、そうだ、三村さんのもう1本『さわやか』、全く何も考えずに舞台に立ったらどうなるかってネタなんですが、公演期間内に演劇の神が降りてくることはあるのでしょうか(笑)自分を追い詰める為ほんっと〜に何も考えてない、稽古もしない状態で立ってるみたいなんですけど。神が来るといいね!
新ネタでは鴫島さんの2本が面白かった…若手も台頭して来てますよ。斉木さんの『ワサビ』はある意味反則だ(笑・鼻からワサビと辛子と七味をストローで吸引して、本能寺の変をやる)が、この手法もアリってことを提示したのはいいことかも。
清水さんのぴんネタは山の手で是非観てみたかったものなのでも〜嬉しかった!流石OB、バシッと決めてくれました。「自由過ぎる!」と言われた『檸檬』が凄かったです(梶井基次郎『檸檬』をどんどん脱線させて朗読する)。しかしセブンネタの時もだったけど、役に入ってる時の清水さんて普段と目が全然違って怖いよ!笑い乍らゾ〜ッとしてますよ!ほんっとキチガイ役者だな!
そんなこんなの『Yamanote Fair 2006』、他2本『タイタス・アンドロニカス』『牡丹燈籠』も観たいんだよ!でも期間が短過ぎます!何とかした〜い(泣)
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■わあっ ここに出てた。 カリスマモデル美波が舞台進出 『エレンディラ』の主演は美波さんか!白石さんも出るのか…。わー美波さん、先日の『贋作・罪と罰』でも印象に残ったし、美形だし、楽しみだなー。 そっそっそんで脚本が坂手さんだって!わわー!マジでー!?卍でー!?(久々に使ってみた) 特設会場ってどんなんだろ。どこだろ
■『時効警察』 あっはっはこういうのがTVで観られるってのは楽しいなー! それにしても園子温監督が演出する回って、どうなるんだろう(笑)
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