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2005年12月03日(土)
『空中庭園』

『空中庭園』@ポレポレ東中野

観たあと大熱出して寝込みましたよ。知恵熱?マニアックラストのアフターアワーズ行こうと思ってたのに行けなかったよ…シンカワくん回せなかったそうで…うーん……。

と言う訳で覚悟して行ったものの、すっかりヤラれて帰ってきました。ヘヴィーdeath!マジでしんどい。でも大好き。まとめられる自信がないので以下おぼえがき。ネタバレあります、未見の方は注意。

■豊田監督の作品って、「それかっこよすぎ!」「かっこよすぎてありえない!」「そこはギャグかも知れないがオモロない!」と突っ込みたくなる箇所が多数あるんですが、それを「わああ、すみません!今迄のツッコミなし!」と土下座したくなるようなシーンが必ずある
■『青い春』だったら青木のコマ撮りや、青木の上空を飛ぶ飛行機。『9souls』だったらop.の走るシーン
■今回はコンビニで絵里子が振り向くシーン。よくもまああのカオを撮ったもんだ。そしてよくもまああのカオをカメラに晒せたもんだ。監督にも、小泉さんにも降参death

■画面の揺らぎが相当です
■手持ちのブレとかではなく、意図的に、規則的に揺らしてある
■集中して観てると酔います。危険
■その揺れから展開するタイトルシーンが素晴らしい!
■「今回CG使い過ぎだな…」と思うシーンが正直多かったんですが、このタイトルんとこだけは別!

■板尾(敬称略が敬称)がいいー
■それはアドリブですか?と言う箇所もところどころ
■セフレさん(笑)からのTELをさと子から受け取った時とか
■さりげにブツブツ面白いことを言っている
■それが最後、あのキメ台詞!
■おまえ、ズルいー!!!

■まあこれからもあの家族はいろいろあるんだろうな
■いつかは崩壊してしまうかも
■でも修復の兆しを見せて終わる
■ここが意外だったとこで。原作(未読)がそうなのかも知れないけど
■豊田監督の作品って、崩壊・破綻して終わるのが多いから
■再生の兆しはあるけど。それは他のところでいちからやりなおし、って印象があって
■破綻した関係性が修復するのって珍しいかなと。私見ですが
■『9souls』でも、あの擬似父子のこれからに希望の兆しはあったけど、「いや、無理だろ」と思うところもあったし…
■まあ元には戻れないのは同じか。じゃあどうする?って言うことか
■で、結果的に記憶がいいものに書き換えられれば…
■とは思うものの…

■『愛すべき娘たち』を読んだ直後にこれを観たってタイミングもまた絶妙だったなあ
■しんどい!
■原作これから読むけど、しんどそーだなー
■それにしても、母と娘のあの微妙〜な感じをよく撮れたなあ
■とは言うものの、個人的には確執が起こる前に死なれちゃったんで、感じ取るところがまた違うかも知れないな
■良くも悪くも影響ってのはあると思うけど
■おかあさん大嫌い!と常日頃思ってるひとはどう思うかね
■あと男のひとはどう思うのかなあ

■強迫観念的なシーンが多々あります
■これはいろいろ邪推されるかも知れないな
■絵里子の心理状況を現すには効果的だったと思うけど、ちょっと過剰な気も
■まあいつも過剰だけどな!このひとのはな!
■終盤の絵里子の叫び声は、ちょっとニルヴァーナのライヴ盤(『FROM THE MUDDY BANKS OF THE WISHKAH』)の冒頭のカートの声を思い出したな…
■聴いててすんごいしんどいんだけど、妙に惹きつけられると言うか

■あのギターの音のあとに、ヤマジ(敬称略が敬称)ではなくUAの声が来る、ってのも新鮮でした
■音楽いいー

それにしても悔やまれるのは上映館の縮小だな…とよだのバーカバーカ!こんなにいい作品を観る機会が狭められるのは本当に残念だ。

まあ言いたいやつには言わしとけ。そーゆーとこばっかり取り上げて貶すひとのことはもう知らん。

でも事件に関してはフォローしません。クスリに関してはほんっと嫌な思い出が沢山あるんで憎らしい。とよだのバカ!としか言いません。「監督かっこいい〜事件のことでもっと好きになりました〜☆」とか言ってるやつも大バカだ。

新作、待ちますよ。次いつ撮れるようになるかは判らないけど。

プログラムにも監督の頁が全く割かれてなくてガックリだ。言いたいことは沢山あったろうに。まあ自業自得だけどな…。掲載予定だったんだろうか、8月5日に収録されたと言うインタヴューのプリントがロビーに置かれていました。インタヴュアーは岩見吉朗(!)さん。興味深いことが沢山書かれてました。載せてくれよプログラムに…入手出来ないひとがいたらそれは残念だ。

リピートしたいな。また具合悪くなったらヤだけど(笑)