初日 最新 目次 MAIL HOME


I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME

2004年11月11日(木)
『Defiled ―ディファイルド』初日

『Defiled ―ディファイルド』@シアターコクーン

シアターコクーンでふたり芝居?シアターコクーンでふたり芝居?(2回言ってみた)

いやいやこのくらいの広さだからこそあの装置が組める!あのラストが効く!脚本がすごく面白い。演出はそらもーあっはっはっはっは(壊)大好きだー。何とかしてリピート数増やしたい。

ちなみに2001年の日本初演は観ておりません、まっさらの初見。以下バリバリネタバレのおぼえがきです、未見の方はご注意を。

****************

■おお〜こういうのが観たかった!中越司さんの美術!
■図書館ー!本棚ー!デカーい!
■天井高いと映えるなー
■白一色ってのがスズカツさん!って感じでしょうか
■本棚も本も白。真っ白
■椅子や机はまんま素材の色
■この日は2階席だったので、全景が観られてよかった。ラストシーンも客席の反応込みで見られて圧巻!
■関係ないけど、今年本棚がどーんとある装置の舞台を観る機会が多いなあ
■『山羊』『レンズ』『マダム・メルヴィル』
■『山羊』『マダム・メルヴィル』は全部本物の本使ってた。『レンズ』はどうだったんだろう?
■今日のは本棚から取り出して開いたりしていたので、束見本を使ったのかな
■目録カードの棚も然り。3〜4個開けた引き出しにはみっしり白いカードが入っていた
■全部にカードが入ってなくて、間違えて空箱の引き出し開けちゃったら面白いよね(笑)
■壁面の影響か、序盤台詞がハコ鳴りする感じで聞き取りづらかった
■慣れると正に図書館で話すとこういう風に響くよなーと
■今回の照明は大石真一郎さん。倉本泰史さん以外の照明でスズカツさんの舞台観るの初めてかも?白い装置を活かしつつ、落ち着いた陽光や曇天の光を出していました
■ラストのフラッシュも目に痛かった

■PCがiMac。グラファイトのやつ
■今の液晶モニターより存在感があっていい
■おにぎりみたいだもんねー
■こういうおにぎりみたいなかわいらしー機械に俺の仕事が出来るかよ!とハリーも思いたくなる?
■ああいう施設でMac使うってのも不安がありますな(笑)
■当方Macユーザーです(笑)

■台詞まわしが速い速い速い!
■台詞量が多い多い多い!
■オフェンスオフェンスオフェンス!ディフェンスディフェンスディフェンス!スチール!カウンター!
■バスケ観てる気分に
■情報量も多い。固有名詞(独特な書名、人名)も頻出
■ハリーの知識に近いひとはうんうん成程ね!と思えるよね
■ブライアンの知識に近いひとは戸惑い、聞き流し、眠くなるかも
■私か
■いやでも眠くはならなかったよ。緊迫した会話の応酬、寝る暇などあるか
■ミッキーマウスのマーチを口笛で吹くけれど、くまのプーさんの原作を知らないブライアン
■ハリーの熱弁に上の空になる(刑事としての注意力は漲らせているんだろうけど)シーンも
■ここらへん共感度があがるかな
■ハリーの行動は全ては理解出来ない、でも判らないこともない
■それではどう解決策を見い出そうか?
■皆で考えよー
■で、引き込まれて行く訳です

■長塚京三さん、大沢たかおさん。ふたりとも…
■脚、長ーーー!
■映える映える。動きもとても綺麗
■大沢さん、動きがねこみたい。態度はいぬみたい(笑)
■長塚さん、面白い……
■圧倒されっぱなし
■コクーンが全然広くない
■余白や隙間を感じさせないと言うか…
■舞台にはふたりしかいないのに!

■コーヒー飲みたい
■コーヒー飲みたい
■むふぁーコーヒー飲みたい
■ブライアンの奥さんの料理食べたい
■本当は助けてほしい
■恐怖感は持っている。しかしそれを凌駕する使命感も持っている
■その使命感の価値は誰に理解されるか、と言うやりきれなさも持っている

■最後、きっとそうなるだろうなと思ってしまう
■ふたりで外に出て行こうとするシーンで、いや、ここで終わる筈がないと思ってしまう
■ここで終わってほしいとの望みもある
■ブライアンの言う通り、家に帰って、静かに眠りたい。それがどんなに大切なことか
■しかしその反面、スイッチを押してしまえと言う考えが頭をかすめる
■結局スイッチは押される
■この風景が見たかったのか?
■この観客の期待は恐ろしいことでもある

■スズカツさんが書きましたか?と思ってしまうような構成で…
■固有名詞の頻出で相手が戸惑う構図とか、使命って何だよって言う価値観の違いとか
■要するにコミュニケーションの話なんです
■横川理彦さんの音楽(よかったー。楽曲数は少ないけど、とても効果的)もあるし、『ウェアハウス』を思い出した
■外の天気が雨で雷鳴ったりするのは戯曲指定なの?
■ホワイトノイズは気持ちがいい

■時間が飛ばない。観客は登場人物と全く同じ2時間を過ごす
■ハリーとメリンダ(元カノ)との会話は観客にも聞こえるけど、ハリーとその姉、ハリーとブライアンの奥さんの会話は観客には聞こえない
■メリンダとは無線、姉と奥さんとは電話だから
■電話の声はハリーにしか聞こえていないから
■これも「観客がその場にいる」効果になる
■ここらへんすごく丁寧だなと思った。演劇としては会話を聞かせてもいいだろうし、その会話を作者は書きたくなるとも思うんだよね…
■うっかり筆を滑らせるってこと
■しかししっかり滑らせない
■そこらへん徹底してる。好感持ちました
■カルチェイムの他の作品も観てみたいな

■劇場に入る前、アラファト議長が亡くなったと言うニュースをキオスクで見た
■ハリーはユダヤ系
■パレスチナとイスラエルの戦いも長く続いている
■ブライアンはアイルランド系
■アイルランド紛争も終わることはない
■イラクとアメリカも
■そのどれにも宗教と言うものが深く関わっている
■理解しあえることはないのだろうか?
■ないだろうなあとうっかり言ってしまいそうにもなるが…ううー

■で、先述の話。時間が飛ばず、その場で聞こえることしか聞こえず、その場で見えるものしか見えないこの舞台の構造は、神の視点がないとも言える
■これって…あるヒントになるかも知れない

■9.11以降新たな意味合いを持つようになったと言われるこの戯曲
■日本初演は2001年の10月
■当時の衝撃は如何ばかりだったか…
■そして相米慎二監督がお元気で、予定通り演出をされていたらどうなっていたんだろう
■初演も観てみたかったな

■飛び散った紙は白紙だったのかな
■次はC列なので確認するぞー

****************

まずはこんな感じです。まずは、かい!長いよ!

声のみで草野徹さん、白神直子さんが出演されてます。