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2004年07月30日(金) ■ |
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■『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール ―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間―』菊地成孔 +++++ 僕の音楽にブルーズとセックスとダンス以外メッセージなんか無いけど 敢えて無理矢理探すとするならば、こういうことだ。 喪失に執着するな。喪失を受け入れろ。そして、受け入れたフリは一番止めろ。 「欲しかったけど手に入らなかった物」なんて、そんなもん幸福のシンボルじゃないか +++++ そんな本。音感が発達したこどもたちに、ジャズの起源〜ニューオルリンズとランバルネにわかれわかれになった双子〜の話をする先生の話が面白かった、つうか全部面白いですな…。本人曰く「過去文字通り書き飛ばした」エッセイ・小説群にリアルタイムで解説を付けつつ進行させる構成。タイトルはこれに由来します、9年分の文章に、コマ劇場裏のホテルに6日間カンヅメになり解説を付ける。 内容的には過去読んだものが多いので新鮮味はないけれど、編集の力が大!ある意味スリリングなセッションを聴いてるような感覚も得られます、こわー。 あとやっぱ装丁がいい。なんか腹立つわ、こうオシャレだと(笑)
■『光は歌い 影は躍る 藤城清治の軌跡』藤城清治 私が物心ついた時には既に影絵作家の仕事1本になっていたので、人形劇時代の話が沢山読めて面白かった。 透過光と反射光の違いについての話が興味深い。東京都写真美術館で展覧会も始まったようなので行ってみるつもりです。多分これは実物観た方が納得がいく。そうなんだよこのひとの作品、画集になると当然印刷=反射光として観ることになるので、どこをどうやったらああいう色味が作れるのかとか判らない。勿論反射光で観てもすごいんですが。 それにしてもあの絵がカミソリ1枚で作られているなんて信じられない。カッターやトーンナイフも一切使わない。作業的にはカミソリの刃を剥き身で握って紙を切ってるだけ…うそやーすごすぎる
■『こんな私も修業したい! 精神道入門』小栗左多里 新刊見付けると迷わず買うようになってしまった。関西人ならでは?の鋭いツッコミと冷静な客観っぷりが面白いです。常にツッコミどころは探しておきたいものですな…。 瞑想、写経、座禅、滝、断食、座禅2、お遍路、内観の8セクション。悟りを開く=ある意味感情の幅が狭くなるって果たしていいことなんだろうか?作者の職業(マンガ家)は雑念や妄想があってこそなので、それじゃあ自分は悟りを開くってのは無理かも?じゃあ幸せになれないかも?ん、そもそも悟りを開くってのは幸せになるってもんじゃないのかも?じゃあ修行するって何?ってな展開。そうなんだよな…確かに。お遍路はスタンプラリーみたいにレジャーとして楽しめるけど、それって修行になってないんじゃ?とかね(笑)幸せになるって何なんでしょうねえ…
■『QRANK vol.7』 大森くんの企画ものフォトセッションが面白かったんですが、ガツンとやられたのは大杉漣さんのインタビュー。頭が下がります。とか言うと漣さんに「だからそれが違うんだって!」と怒られそうですな…
■『ガリク・セコ短編集DVD』 9月29日に発売だってー!ぎゃー!嬉しいいい!あの片足のくまにまた会える!
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