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2004年04月16日(金)
reset-N『裸のランチ』+α

reset-N ver.18.0.『裸のランチ』@シアタートラム

ややっ、面白かったよ!

1時間10分の上演時間、今時珍しい¥2,500と言う価格設定からして丁度いい、と言う感じでした。バロウズ入門としても面白い…いや、むしろ、バロウズを読んだことがなく、ちまたに溢れているバロウズのパブリックイメージのみを知っていて、このひとどういう作家なんだろう、どういう作品を書いているんだろう、と思っているひとや、劇中出てきたように、映画化された時の監督がクローネンバーグかデヴィッド・リンチかデヴィッド・フィンチャーかごっちゃになってるようなひとが観たらより楽しめたかも。

これよりもう少し長かったら寝ていたかも、これよりチケット代が高かったら「物足りない」と思ったかも。ここらへんのさじ加減がよかったです。飽きることなく、緊張感も楽しめて、作家の道程を少しだけ追体験出来る。作家が「穏やかで正気で、比較的いい健康状態で病から目覚めた」過程を少しだけ、少しだけ。

あとこの作品を舞台化するって気概もすごいなと。そして肩肘張らずに(実際は結構大変だったとは思うけど)このスタイルで上演したってのも好印象でした。

どうでもいいが久保田芳之さんて、ブンブンの中野くんとドニ・ラヴァンを足して2で割ったような顔だなと思っているのは私だけでしょうか…。

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この公演にも出演していたreset-Nの文珠康明さんの次回出演作は鷺沢萠プロデュースの『ウェルカム・ホーム!』だ。この日配布された当日パンフレットにもその予定は書かれていた。チケットはまだ発売されていない。どうするんだろう。公演、あるのだろうか。

鷺沢さんの著作は、初期から結構読んでいる。今回のことは正直しんどい。姉妹揃って読んでいて、このひともしかしたら…なんて話をしたことがある。そういう気配があるひとだった。でも『コマのおかあさん』を読んだ時 、「あ、これからはひょっとしたら大丈夫かも」なんてこともうっかり思ったのだ。あの時姉と交わした会話が、現実になってほしくはなかった。ご冥福をお祈りします。