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2004年03月28日(日)
『ジョゼと虎と魚たち』『気になる日本映画達2003』

ハシゴデー。

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『ジョゼと虎と魚たち』@シネクイント

やっと観に行けた〜。そして観てよかった〜。以下箇条書き。

優越感があるわけではなかっただろう、いや、あったかも知れない。
好奇心からの行為ではなかっただろう、いや、それもあるかも。
誠実さに欠けるか?いや、そんなことはない。
優しさは残酷か?そうかも知れないけど必要なものでもある。
無意識や無神経は罪か?だけどその方がいいこともある。
諦念だけでやっていけるか?いや、それはキツい。

そういう映画。この徹底したひきの視点がすごくいい。すごくいいとか言ってる自分がもうイヤなんですがね。どっちもどっちで、うまい具合どっちにも傾かない。不安定さはひしひしと伝わってくる。ああ、きっとダメだ、うまくは行かない。そして、予感は本物になる。

それでも恒夫はジョゼを好きだったことには変わりない。それは本当。ジョゼもそう。虎を見に行けた。

ルミノール反応は知っていてもカーナビは知らない。トカレフを知っていても中国製だと思っている。

恒夫も「ひるんだ」けど、ジョゼも彼の両親に会う→結婚の図式を持ち出されて困惑している。

「逃げた」と認める強さも恒夫にはある。それを受け入れる潔さもある。

ジョゼは嫌がっていた車椅子で外に出るようになった。恒夫は多分以前のようにはいられない。客観と主観が逆転することもあるだろう。

それでも、きっとそれで、良かったんだ。ふたりは出会って良かったんだ。

フラットな画質、くるりのサントラともども冬〜初春の季節に観てよかった。ちょっと肌寒いけど、ちょっと暖かい。

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『気になる日本映画達2003』@新文芸坐

もう恒例ですね、前年話題になった日本映画を一挙上映してくれるシリーズです。「日本映画達」には「アイツラ」とルビがふってあります(笑)この日は以下の2本。どちらもリピート。スクリーンでやってると観たくなっちゃうのよね…。

■『六月の蛇』
『ジョゼ〜』のフラットな画を観た次に陰影ガッチリのこれ。目のピントが合った感じで気持ちがいい。その反面集中し過ぎて頭痛が(笑)やっぱり塚本監督の作品は身体にクるなあ。
某Fさん(お世話になっております(笑))が『ブレードランナー』を思い出したって書いてたけど、それは私も思ったことで。時間はいつも足りない。いつも時間切れだ。「いつ死んでもいい」って言うのは実は前向きで「いつ死んでもいいような状態に自分を置いておく」と捉えている。死にたがりとは違う。
それにしても文芸坐は音がいい!他の映画館で観た時には気付かなかった音が沢山聞こえた。終盤ダンナがボコボコにされて、水槽でボコボコボコ〜ってなるシーン(何だこの擬音だらけの説明は)の時右側から「重彦ちゃん重彦ちゃん」って声が聞こえたんですけど気のせいですか!?つれは聞こえなかったって言ってたんだけど…こ、怖い!

■『9souls』
豊田監督の画ヅラも大好きです。走るシーンではいっつも涙が出る。何度観ても〜泣いてしまう〜♪だけど9人の出した結果は泣けないわ〜♪だって自業自得だもん。それでも戻って行く、とか、迎えに行く、ってところにグッと来る。世の中はもう良くはならない。けど何とかしたいとは思っている。思っていないひともいる。極端な話、おとしまえのつけ方だ。
余談ですが前日麿さんを観たばかりだったせいか気になることが。あのチャンピオン(笑)あの後どうなったの?もみあってるうちに警官が来て、警官は撃たれて倒れてるのが画面に入ってるんだけど、チャンピオンは映ってないんだよ〜。撃たれちゃったのかな(泣)
やはり音が良かったのでdipの曲も満喫。いい映画といいうた、岸田くんもヤマジの声も好きだなあ(何故ヤマジは呼び捨てなのか)

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なんかも〜生きるって死ぬって人間って〜ってのを1日に3本観ると、反動でぐうたらになりますね(笑)いかんよ!