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2004年01月14日(水)
小林建樹インストアライヴ+『BENT』戯曲+関連文献+パパ+ねずみ

■小林建樹インストアライヴ@タワーレコード新宿7F
11日に行ってきました、またもインストアです。もう何ヶ月小林くんのライヴ、金払って観てないことか…何だか申し訳ないよ!でもワンマンのチケットとれないんだよ…(キャパちっちゃすぎ)しかも本日遅刻してもうた。う、うう〜(泣)それは『ウチくる?』ゲストの哀川翔兄ィにうっとりしてたから〜。
と言う訳で殆ど姿も見えない状態で聴いてたんですが。インストアながら宮川剛さんがサポートで参加、リズムキープをしてくれてました。3曲繋いでやったやつが面白かった。いっつも言ってるけどピアノが面白いんだよねえ。コード運びも妙。でもすっごく耳心地がいい。
4月にワンマンが決まって、それはSTAR PINE'S CAFEなので何とかとれそう。しかも千ヶ崎さん、宮川さんとのスリーピース編成。楽しみだ!

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■『BENT』戯曲
あっと言う間に読んでしまった。作者もあっと言う間に書き上げたそうだし、訳者もあっと言う間に訳し終えたとのこと。そうさせるだけの、すごいパワーのあるホンです。以下すごいネタバレしてるので未見の方は注意。
昨日新聞に載った劇評では「演出家はまったく別の結末を用意した」と書かれていた。戯曲の描写としては、マックスは、ホルストから脱がせたピンクの三角がついた上着に着替え、柵へ向かう。照明が舞台を、客席を覆う。ここで終わりだ。マックスは柵に踏み込んで死んだ、と思わせられるラスト。だが、「死」と言う単語は出てはこない。マックスが死ぬと書いてはいない。
1人2役だけでなく、ここにも演出の仕掛けがあった。今回の舞台では、マックスは柵に身体を預けようとするが(鳥が羽ばたくようなポーズにも見える)留まり、振り返り、再び石を運び始める。
これを前向きととるか後ろ向きととるか。希望ととるか諦念ととるか。そういうことを考え出すときりがないのだが、鈴木勝秀らしい演出だなと思った。でも殺さなかったあたり、多少は変わったのかな。以前は「今あるコミュニケーションを全てやり尽くしたのに解決しない関係って、絶対ある。その場合、自分か相手かのどっちかを殺す。結局解決しない。で、生き残った方がその問題を抱えていくしかないって結論」ってよく言ってたからなあ。でも今回はホルストが既に死んでしまっている訳だし…うーん、ちょっとここらへんまだ読めないな。深読みしがいのあるひとです(笑)

■『BENT』関連文献
いろいろ調べてまわってるんですが、翻訳家の松岡和子さんのサイトに非常に面白いコラムが掲載されています。気になる方はどうぞ。
『沈黙の向う側 ― 英米ゲイ演劇序章』
あ、でもこれちょっと間違ってる。マックスはゲイだけどユダヤ人ではないです。
エイズが世界に蔓延する数年前に書かれた『BENT』。この作品は、同性を愛することに誇りを持つ、と言う意思表示にも感じられるが(作者のマーティン・シャーマンはユダヤ系アメリカ人でホモセクシュアル)、その生き方が命を奪うかも知れないとすれば?今週末からベニサン・ピットで上演されるtpt『エンジェルス・イン・アメリカ』はエイズを踏まえて書かれた作品だ。う〜何とかしてこちらも観たいよ〜。日本初演観逃してるし…小須田さんとか出てたんだよねえ初演。

って、今tptのサイト見てきたら、16日のプレヴューがキャンセルになってるよ!ど、どうしたの?大丈夫か…?

現在は『ピンク・トライアングルの男たち』を読んでいます。そういや去年の春先も『戦場のピアニスト』がらみで『夜と霧』とか読んでたなあ。へ、ヘコむ…。

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■パパBOOK
某育児雑誌に友人一家がフィーチャーされてるってことで読んでみる。ほんとだ〜、料理の腕前を披露してますよおとーさん!ダッカルビうまそう…ウチでもやってみようかと。奥さまもお子さんもお元気そうで。そういやまだお子さん生で(笑)見てないんだったよ。タイミングが合えばまた遊びに行きたいですよー。で、おとうさんの手料理を…(じゅるり)
と言う訳で、見たよかとうくん!(笑)
それにしても育児雑誌をまじまじと読んだのは初めてだったので面白かった。

■「カバーのねずみが気持ちが悪い」
仕事で作っている本で、表紙が動物シリーズのものがあるんですが、先日こんな読者カードが…。ねずみ、ダメ?そ、それともこのひと二階堂((C)動物のお医者さん)さん?かわいい方だと思うんだがこのねずみは…(涙)