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2002年03月31日(日)
珍しいキノコ舞踊団『フリル(ミニ)wild』@Hara Museum Garden

日没後気温は下がり、上演途中からの雷雨。野外公演としてのコンディションは最悪になった。簡易カイロと雨合羽で寒さと雨を凌ぎながら、でも誰も観るのをやめなかったし、メンバーも踊るのを止めなかった。ショー・マスト・ゴー・オン!

『フリル(ミニ)』の再演は、原美術館中庭での上演。いやあ、思いきり使ったなあ。壁面や窓のドローイングを許可した美術館の太っ腹にも感謝感謝。美術館の建物をスクリーン代わりにして映像を映したり、庭の木にも装飾がいっぱい。途中突風で何か割れた音がしてましたが大丈夫だったんでしょうか…いろいろ飛んでましたが、あれはアクシデントなのか演出なのか(笑)セットが壊れるんじゃないかとヒヤヒヤしながらも、心のどこかでは「オモロイなあ」と思ってたりな…やってる方はそれどころじゃなかったでしょうけど(すんません)。雷雨っつうとどうしてもフジロック1年目の思い出が甦りますな。災難がふりかからなければ楽しいもんです。

入口ではきのこの山、たけのこの里のサービス(笑)があり、館内喫茶のカフェ・ダールも、コーヒーやホットワインの売り子で大忙し。普段の劇場では観られない状況を皆楽しんでいる。遠足に行く時みたいなワクワク。

2箇所飛び入りオッケーのシーンがあり、雨合羽を来た客が乱入。終盤の二度目の時には、人数が増える増える。動かないと凍えちゃうからってのもあったかも知れないけど、雷雨の中何十人もの人間が笑顔で踊りまくる絵は圧巻だった。凄い盛り上がったよー!アートディレクション担当生意気のふたり、デヴィッドとマイケルも踊りまくってました。あとマユタンのうたもよかったな。「見上げてごらん夜の星を」の曲で踊る時、星がなかったのは残念だったけど、その分好天では観られないものを観せて貰えたので満足。面白かった!

ラストシーン、まるで演出効果の様に、美術館の背後に稲妻が走った。もう観客大喜びですよ(笑)なんだか涙出ちゃったよ。ブラボー!ありきたりだけど、災い転じて福と成す。こんなもん二度と観られないよ!最高の千秋楽でした。