I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
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2002年03月27日(水) ■ |
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塚本病 |
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発症しました。またか。
『とらばいゆ』@テアトル新宿
監督作品が公開される時期には必ずクるんだけど、近年作は4年に一度、とかだったので最近は落ち着いていた、筈だったのですが…今年は役者仕事が多くて…昨年末の『殺し屋1』のジジイにはじまり、この『とらばいゆ』、5月公開予定の『溺れる人』、『クロエ』と映画館に姿がない時期がないじゃありませんか〜、そら発症もしますよ。うまく行けば監督作の『六月の蛇』も年内公開になりそうとの事。嬉しい年です。
女流棋士姉妹とそのダンナ、彼氏のお話。「仕事が第一!」と公言して憚らず、「家事は分担って言ったじゃん!」「どうしてわかってくんないのよ!」「思いやりってもんはないのか!」と、凄まじい暴君っぷりの姉妹は、ンな事言ってる割に相手の事を全然思いやってなかったりする。「忙しいの!仕事なの!」つって競馬に行ってるしな。機嫌が悪いと食い物にあたるしな。せっかくダンナがお弁当買ってきてあげたのにそれをテーブルからはたき落としちゃうんだもんよー、食べ物を粗末にするなー!
観終わったあとの第一声は「あの姉妹、酷いよ!(苦笑)」でした。いやわからんでもない部分はあるけど、極端でなー(笑)同性から見てもこうなんだから、男性が見たらどうでしょね、これ…。ダンナ(塚本さん)と彼氏(ムラジュン)、なんていいひとなんだ!つうか塚本さん、結婚してくれ!(笑)
ダイアローグが良く出来てるなーと思った。そうそう、「食べる」じゃなくて「食う」って言うよ、「〜っつうの」って言うよ!どこ迄アドリブかわかんない「お喋り」。実際にはアドリブ禁止だったそうですが(でも台詞以外の、動きとかで塚本さんも大杉漣さんも笑かすんだよ…)役者さんがとっても自然で、ワンシーンワンカットの長回しが効いていました。
それにしてもも〜う、塚本さんマジでいいダンナだ。箸の持ち方も綺麗だし。妻(怒った顔が美しい瀬戸朝香さん)に押されっぱなしだけど、思いやりがあって、優しくてさー。時々ダメでお調子者だけどさー、そこがいいんだよ(笑)ムラジュンも思いを素直に口に出来る、今どき珍しいキャラクターで、しかも料理上手。なんだよ男がいいヤツばっかじゃん!こんな理想的な(つうか、非常に女にとって都合がいい)男性像を、大谷健太郎監督(脚本も書いている)はどうして描けるの?セットも家具とかかわいくて(Franc francのでした)、ファッションもオシャレで、女の子好みの映画だなあと思った。
客層が不思議で、40〜50歳代の男性客が多かった(将棋ファン?関係者?)。しかもよく笑う。がはははって笑いじゃなくて、思わず吹き出しちゃう系の笑いなんだけど。こっちもひとめを気にせず笑かして頂きました。あ〜おかしかったわ〜。
ちなみに塚本さんの今後の公開予定作↓
[溺れる人] [クロエ]
『クロエ』はまだオープンしていませんが、トップ画像は見られます。はやく開け〜!ドンドンドン!2年近く待ってるんじゃ〜!利重さん「2001年中にはかかります」って言ったじゃーん!…まあそれだけ単館が混んでるって事だろうな。『ハッシュ!』も『メメント』がロングランしてるから、4ヶ月も公開がずれ込んでいるし。『溺れる人』も、昨年PFFでのプレミア上映を逃したので、かれこれ1年近く待っている。なんか、チラシやらサイトに載っている画像がいちいちツボなんですけど…うわ〜塚本さ〜ん塚本さ〜ん(壊れ気味)片岡礼子さん美しい〜ああ早く観たい観たい!鼻息も荒いですよ!
それにしてもテアトル新宿、今月だけで4回行ってしまったよ…。
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