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2002年02月24日(日) ■ |
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『いわさきちひろと日本の絵本画家たち』 |
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いわさきちひろ美術館は、ちいさな町のちいさな美術館て感じでとてもいい。とてもわかりづらい場所にあるので迷っていると、そこらへんを歩いていたひとが「ちひろさんとこ?それならあっちよ」とか教えてくれるんだー。都内にもこんなにいいとこはあるさ!空き巣が入るとこもあるけどな!現在改装閉館中。9月10日にリニューアルオープンとの事。今回の企画展が行われたのは伊勢丹美術館。原画を観るのも久し振り。
親が好きだった事もあり、ものごころついた時からいわさきさんの絵本は近くにあった。おはなしは、子供こごろに「……」と言う感じだったのだけど(いやその頃の年頃は怪獣が!とかねこが!とかいぬが!とかのが面白いもんでね…)絵の綺麗さはそれなりに感じる所があったようで、この本は汚しちゃいけないと大事に扱っていたみたいだ。他の絵本は結構落書きしてるけど、いわさきさんの本はしてないんだよね。
今回の企画展に、黒柳徹子さんがごあいさつを寄せており、「以前は絵本画の価値が本当に軽んじられており、美術作品として認められていなかった。それが原因で、数々の絵本原画が紛失してしまっており、現在でも見付かっていない名作原画が沢山ある」と言うような事を書いていた。子供に親しまれてこその絵本ではあると思うけど(勿論落書きするのも親しんでるって事だからいいと思う)、こんなに素晴らしい絵の数々が簡単に捨てられてしまっていたのかと思うととても残念だ。
いわさきさんの他には、赤羽末吉さん、荒井良二さん、井上洋介さん、瀬川康男さん、田島征三さん、谷内こうたさん、長新太さん、中谷千代子さん、西巻茅子さん、西村繁男さん、茂田井武さん、和田誠さんが出品。ああウチにもあった絵本の原画だ!てのが結構あって嬉しい。茂田井さんの『セロ弾きのゴーシュ』とか和田さんの『ねこのシジミ』とか。ちゃんと今でもあるんだなあ。こぐま社や福音館書店のものは、ずーっと廃刊にせずに代々受け継いでほしいなあ。
谷内さんの絵本は20歳辺りに好んで見る様になった。以前授業で「このひとの絵は子供的には恐怖感を与えるものかもしれない」と先生が言っていたのだけど、そうだなあ、子供の頃みると結構怖いかもな。ひとりぼっち感が凄いからな。でも、大きくなった今は大好きさ!
残念ながらカタログは制作されていなかった。これを最後に伊勢丹美術館が閉館してしまうからかな。カタログがないのも、美術館が閉まってしまうのも残念だ。JACAには随分通わせて頂きました。三越美術館に続いて新宿からまた美術館が消えてしまうよー(泣)。デパート内の美術館は大変なのね…。
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