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2001年11月18日(日) ■ |
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『シルヴィ・ギエムの「ボレロ」』 |
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東京バレエ団全国縦断公演『シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2001』@東京文化会館
100年にひとりのバレエ・ダンサーと言われる、シルヴィ・ギエムを客演に迎えた東京バレエ団公演。しかもモーリス・ベジャールの『ボレロ』!現在これの上演権は東京バレエ団しか持っていないとの事。お誘い頂いて来たものの、そんないーもん観られるんですかっ、いいんですか!
この日はプログラムB、演目は『白の組曲』、『ラシーヌ・キュービック』、『スプリング・アンド・フォール』、そして『ボレロ』。C席ながらも結構いい席で、全体のフォーメーションがよく見える所だったので楽しめた。ラシーヌ〜は実際に立方体の小(大?)道具を使って演技をするのだが、新体操の起源みたいなものが感じられて面白かった。
バレエは勿論芸術的な感性の豊かさが大事なものだろうけど、その美しさはスポーツにも通じるなあと思う事がある。美しいフォームは力強さを生むし、その維持力と言うものは鍛えられた身体でないと表現出来ない。身体の筋肉の美しさ、姿勢の綺麗さなども含め。
で、本日のメイン『ボレロ』。女性がメロディーを踊るボレロは初めて観るので「いったいどんな…」と思っていたのだが(やっぱベジャールのボレロと言うと、ジョルジュ・ドンに代表される、メロディーリズムともに男性ダンサーってのが印象にあるので)こーれーがー素晴らしかった!鳥肌たちっぱなしであっと言う間の15分。ぎゃー、もう終わりー!瞬きするのもオペラグラス通すのも勿体ない、固唾をのみっぱなし。ボレロを踊る時のギエムは、長い髪を全部降ろし、上半身も極薄の肌色の衣裳なので、遠目だと上半身裸の様に見えて、これがまた格好いいの!色気があるのに好色さはない、セクシーなのにそれは男女ともに魅せられてしまう、毅然とした息を呑むような美しさ。儚さと力強さが全身からみなぎっている。どんなに高くジャンプしても羽根の様なふんわりとした着地。あ、あなたは妖精ですか!?凄い、凄いよー。
カーテンコールでのギエムは踊っていた時とは別人の様に、かわいらしいお辞儀を何度もして手を振った。あんなに格好いいひとが、とてもかわいく見えた。
あーあーあー。また観たいよー。プログラムDは『春の祭典』もやるそうだし。いやホントに観て良かった。誘ってくれて有難う!また誘ってくれ!
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