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ぬくもり


昨日、夕方にC氏が私のところにやってきて、
「俺これからちょっと居なくなるけど、夜までには戻ってくるから」だって。

私は最後の船が戻るのを待ちながら
レストランの奥にあるオフィスで仕事をしていたんだけど、
建物のカギを持っていないので帰りたくてもカギを閉めるまで帰れない。

最後の船はもうとっくに着いて、お客さんもみんな降りて
お金も回収し終わってしまったのに、C氏はまだ来なくて。

それから20分くらい待ってたんだけど、入り口近くにいた警備員のお兄さんが
「Cならさっき出て行く時に、3時間は戻らないって言ってたよ」と言うので
不安になって電話をかけちゃった。


「もしもし?Shiho??」
『うん、あのね、戻ってくるんだよね?カギが無いから帰れなくて・・』
「今まだレストランなの?」
『うん、今は入り口の側にいるけど・・・』
「分かった、すぐ行くから」


すぐって言っても、それからゆうに30分は経って、
最後の船が戻ってきてから1時間以上が過ぎてた。

私はもう待ちくたびれて、立っていながらも寝られそうな位に意識レベルが低下。
そんな中でも、警備員のお兄さんが色々と話しかけてくれてたから、
まだ少しは会話をすることで起きていられたんだけど。

やっとC氏がやってきた頃には、安心と疲れで何も話せなかった。
本当は、文句の一つでも言ってやろうと思ってたのに。

C氏が車から降りて、こちらに向かってきた時に、
「大丈夫?」って言いながら、ハグしてくれた。
C氏の胸にほっぺたが当たって、体温が伝わってきて、すごい安心した。

『・・・来てくれてありがと』
「どういたしまして」

短いやりとりだったけど、それで十分。


2006年10月09日(月)


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