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2019年07月30日(火) ■ |
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正確なリズムで長く続けると、ビルに変化が起きる |
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映画「ザ・シークレットマン」(ピーター・ランデズマン監督)から。 解説には「ウォーターゲート事件」の全容と事件を 内部告発したFBI副長官の姿を、実話をもとに映画化、とあり、 どうして、内部告発に踏み切ったのか、単なる正義感とも思えず、 興味津々でメモを取り続けた。 物語後半、こんな説明があり妙に腑に落ちた。 「サンディ、物理の話だ。ビルの柱を長い間規則正しく叩き続ける。 正確なリズムで長く続けると、ビルに変化が起きる。 振動が内部にとどまり分子が乱されて、 やがてビル全体が内側からバラバラになる。そしていつか崩れ落ちる。 内部から崩壊するんだ」 凝り固まった組織を内部から変えることは、本当に難しい。 そんな労力を使うのなら、外部から一気に叩き潰す・・のが早いし楽、 誰もがそう感じるのだが、それでも内部から変えようとする、 FBI副長官マーク・フェルトの信念みたいなものが心を強く打った。 「FBIは独立した組織だ、誰の許可も必要ない」 「私の望みはFBIが干渉されないことだ」 「ホワイトハウスは我々の上部組織ではない」 「FBIは独立組織です。ホワイトハウスに口出しする権利はありません」 台詞に何度も「FBIは独立組織」というフレーズが出てくる意味、 それこそが内部告発の動機なのかもなぁ。
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