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2018年10月06日(土) ■ |
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「いい香りがする」「何もつけてないわ」「わかってる」 |
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映画「フェアリーテイル」(チャールズ・スターリッジ監督)から。 事実を題材にした「第一次大戦下のイギリスを背景に、 少女達の純真無垢な心を描いたファンタジー」らしい。 「天使」と「妖精」の違いすらわからない私が、 最初にメモしたのは「天使は見えないわ、見守っているだけ」 そうか、上手い表現だな、と納得した。 さらに「(妖精に)僕の病気を治してって伝えて」と 重病に苦しむ少年が頼むと「妖精には病気は治せないわ」。 そんな「妖精」の定義がイメージを作り上げ、 妖精ってどんな存在なんだろうか?と私の好奇心は膨らんだ。 野次馬根性丸出しの大人を巻き込んでの「妖精存在説」は、 単純に「信じるか、信じないか」である気もする。 写真に映ったとされる「妖精」を信じない人たちは、 「大人は本当じゃない話は嫌いなの」と子どもを責め、 自分の目で見ない限り(見ても、信じないかも)否定する。 信じる人は「偽物の写真? だったら、証拠を見せてみろ」と これまた、相手を論破することに夢中になる。 作品中、妖精たちが飛び回るシーンがあるが、 私は、日本人好みの「ホタルの乱舞」の光景を思い浮かべた。 日本人が、自然豊かな中でホタルを見つけ感傷に浸るのは、 それが亡くなった大切な人に重ね合わす事ができるからだろう。 トリック、イメージ操作、思い込み、そんな単語が浮かぶが、 ラストは、こんな会話で幕を閉じる。 「いい香りがする」「何もつけてないわ」「わかってる」 監督が言いたかったのは、これかもしれない。
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