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2017年10月27日(金) ■ |
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何一つ不自由のない、ここの暮らし。吐き気がする。 |
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映画「LION ライオン 25年目のただいま」(ガース・デイビス監督)から。 予告編が語りすぎていて、なんとなくストーリーが想像できてしまう、 それってどうなんだろう?と思いながらも、逆に安心して鑑賞できた。 優しい養父・養母に育てられ、素敵な彼女もいながらも、 小さい頃育ったのインドでの記憶がフラッシュバックして、 主人公の口からこんな台詞が飛び出した。 「何一つ不自由のない、ここの暮らし。吐き気がする」 今の私たちの生活は、インドのスラム街での生活に比べたら、 比較できないほど豊かであることは認めるが、 「吐き気がする」ほどのことではないだろう、とメモをした。 貧しい生活をしている人たちは、不自由ない生活に憧れ、 何一つ不自由のない暮らしをしている人たちは、 もっと貧しい人たちのことを知るべきだ、ということなのだろうか。 Google Earthで故郷を探し出せたことは、豊かな生活の成果、 そんなことを感じながらも、最後の再開シーンは涙腺が緩んだ。 実話に基づく作品とはいえ、エンドロールでの「実写」挿入は、 一気に、ドキュメンタリー映画にしてしまうので参ったな。 放題タイトルも原題どおり「Lion ライオン」でいいのに 「25年目のただいま」が加わることで、面白みを失ったなぁ。 映画「3月のライオン」(大友啓史監督)と公開時期が重なったことは ちょっとハンデだったけれど・・。
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