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2017年09月13日(水) ■ |
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消えちゃえば?、消えて生きるの。 |
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映画「アズミ・ハルコは行方不明」(松居大悟監督)から。 若者はこんな感じで、街の壁に下手な落書きするのか、という 怒りにも似た違和感でスタートした作品であった。 地方の閉塞感が節々に表現されていて、地方に住む私には、 いくらなんでもこんなに酷くないだろう、が次の違和感。 テーマは、男への復讐?なのか、提案された方法は2つ。 1つは「やられたらやり返さなきゃ、という男性を狙った暴行」 もう1つは「やられたらやり返さなきゃ。 そんなのバカな男が言う言葉だよ。 女の子に必要なのは、もっと別の言葉」「例えば?」 「う〜ん、優雅な生活が最高の復讐である」「なにそれ?」 「スペインの諺さ。あなたが幸せな暮らしをすることが、 ユキオにとって最高の復讐であるってこと」の会話でわかるように、 「フった男、裏切った男」にとって、その女性が、 自分と付き合っていた時より、幸せに、 そして優雅な生活を送っている様子を目にすることが、 何よりも悔しいし、そんな女性を手放した自分を後悔する。 それこそが、男への最高の復讐、と呟いたのも頷けるが、 そこまで女性が開き直れるか、ちょっと疑問だなぁ。 (と言いつつ・・蒼井優さんの最後の台詞が一番気にかかる) 「消えちゃえば?、消えて生きるの。 行方不明になった女の子たちは、ヘラヘラ笑いながら、 どこかで元気に生きてる。そう思わない? だって、そうでなきゃ、割に合わないでしょ」 う〜ん、タイトルも「行方不明」だしなぁ。
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