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しもさんの「気になる一言」
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2017年09月11日(月)
ふたりの女性のもとで、自然と出来た、閨閥(けいばつ)の争い

書籍「関ヶ原(上)」(司馬遼太郎著・新潮文庫刊・539頁)から。
読み始めてすぐ、なるほど・・と頷く表現を見つけたので、
読み切る前であるが、紹介したい。
私たちが「関ヶ原の戦い」と言われ思い出すのは、
「東軍VS西軍」「石田三成VS徳川家康」という図式であるが、
「関ヶ原という史上空前の大事件は、事のおこり割ってみれば、
ふたりの女性のもとで、自然と出来た、
閨閥(けいばつ)の争いであったといえる。」という図式が新鮮だ。
「閨閥(けいばつ)」とは、政略結婚による家族関係である。
狭義には妻の一族の勢力を中心に結ばれた人のつながりを指す」
簡単に言えば「秀吉の正室・ねね(北政所)VS秀吉の側室・茶々(淀殿)」
秀吉のふたりの妻を慕い集まる、若武者たちの争い。(汗)
「尾張衆VS近江衆」という図式もできる。
そんな視点で読むと、また違った「関ヶ原」が浮かび上がるし、
現代でいうと、誰と誰の争いに似ているな、なんて考えれば、
もっともっと、楽しく読むことができる。
まずは、作品冒頭にあった作品の背景を紹介しておきたい。
読み切る前に、映画も観たくなったなぁ。