|
|
2017年09月02日(土) ■ |
|
きっと私が哀れな抜け殻だからだろう |
|
映画「コレラの時代の愛」(マイク・ニューウェル監督)から。 愛をテーマにした作品だったから、愛に関する表現が溢れた。 「春の訪れと共に、あなたへの想いが私を満たします」 「花開いたばかりのバラのようだ」 「恋の雷に打たれ、身も心も燃え尽きてしまった」 「愛は、裸ですること、全て。 腰から上の精神愛、腰から下の肉体愛、分断された愛」 恥ずかしくて口に出来ないような台詞も・・ 「これがどういうものかわからなかったの、とても変な形。 女性のものより不格好ね」(汗) 気になる一言は、622人もの女性と性交渉を重ねた主人公が、 「なぜあなたは女性にモテるんです?」という質問に答える。 「きっと私が哀れな抜け殻だからだろう」 どうして、こんな男性がもてるんだろう?という疑問を抱え、 この映画を観ていたから、妙に納得してしまった。 50年以上前に、恋に落ちた女性を待ち続けた主人公にとって、 600人以上の異性とSEXをしても、心は君のことしか考えていない。 ラストシーン「君のために、純潔を守り通した」と言い切る その台詞で「哀れな抜け殻」という意味がわかった。 この時代の女性にとって「都合のいい男」だったのかも。(笑) この境地になればモテるのかもしれないが、なんだか寂しいなぁ。
|
|