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2017年02月07日(火) ■ |
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貴族と罪人には共通点がある。 |
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映画「レジェンド 狂気の美学」 (ブライアン・ヘルゲランド監督)から。 1960年代のロンドンが舞台のこの作品でありながら、 今でも、通じるところがあるなぁ、とメモしたのは、 主人公のひとりが「有名人が気に入る店は成功する」とばかり 「ナイトクラブ」を経営するシーン。 「貴族と罪人には共通点がある。彼らはわがままで飽き性で・・ ろくに働きもせず金を欲しがる。 ひいては中産階級の規律や倫理観は無視して・・ 己の欲に従い、人生のルーレットを回すのだ」と。 金持ちと犯罪者は、紙一重だとも言えるこの例えは面白かった。 自分の常識が社会の常識とかけ離れていてもお構いなし、 違うところは、お金持ちはルーレットで負けても平常心だが、 罪人は行き場をなくし、犯罪に手を染めるしかなくなること。 この「狂気」とも思える行動こそ、貧富の差が激しい今日、 予想もつかない行動が大きな事件を起こす要因となっている。 ところで、主人公となっている「ギャング」のクレオ兄弟、 実在していたことに驚く。(「ギャング」は死語?) しかし、もっと驚いたことは、まだ50年ほど前の話であり、 フィクションではなく、ノンフィクションであったこと。 いや、裏の世界、闇の世界は、今でもあるんだろうなぁ。
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