|
|
2017年02月02日(木) ■ |
|
今だけ、ここだけ、あなただけ |
|
書籍「観光立国の正体」 (藻谷浩介・山田桂一郎共著・新潮新書刊・265頁)から。 目から鱗の気付きは、いろいろあったけれど、 フレーズとして一番気に入っているのは、 「今だけ、ここだけ、あなただけ」という発想。 公務員としての癖が抜けないのか、 「いつでも、どこでも、誰にでも」同じサービス提供が 大前提だと思い込んでいたが、観光に関しては、違うらしい。 「お金よりも「その場でしか体験できないこと」の方に、 価値があるのです」と諭してくれた。 「『今だけ、ここだけ、あなただけ』と言えるモノやコトを 提供できるようになれば、お客様と事業者の双方にとっての メリットを生むことになるのです。 観光・リゾート地だからこそ、 絶対に『いつでも、どこでも、誰にでも』とならないように 気を付けなくてはいけません」と。 例えば「食」の付加価値は、 「とにかく低価格で、お腹いっぱいに食べてもらうこと」 ではなく「上質な旬の素材を使った最高のメニュー」のこと。 「この季節、この地域でしか味わえない旬の素材を調理し、 この場所へ来店してくれた人だけの特別メニュー」を 食べたという体験こそが、満足感を与えてくれるからだろう。 観光に限らず「あなただけ、特別よ」ってフレーズ、 人間は誰でも好きだからなぁ。
|
|