|
|
2017年01月26日(木) ■ |
|
この「ちょっとした」と言う言葉を捨てた |
|
書籍「まにまに」(西加奈子著・KADOKAWA刊・268頁)から。 昨日紹介した、彼女のエッセイ集だが、もう1つ残したい。 季節の変わり目、なぜか、部屋の片付けをしたくなる。 また、PCの中に残された文書などの雑文も削除したい。 そう思うのだが、なかなか「断捨離」が出来ない私に、 彼女のエッセイは、なるほど・・と気付かせてくれた。 「捨てようとする際、ある言葉が頭をよぎるのである。 『ちょっとした』だ。 『これ、ちょっした小物を入れるのに使えるかも』 『ちょっとした旅行に使えそうだわ』 ないよ。ちょっとしたシチュエーションなんてないよ。 私はまず、この『ちょっとした』と言う言葉を捨てた。 そうすると、とても気持ちがよかったのである。」 この感覚が、とても好きだし、実際に試してみたら、 意外とスムーズに捨てられることがわかった。 片付けのテクニックや、整理整頓のハウツー本ではなく、 西加奈子さんのエッセイを読んで、片付くなんて面白い。 文字好きには、どんなアドバイスよりもわかりやすかった。
|
|