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| 2009年06月15日(月) ■ |
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| 政治は勝つことより集めることが大事 |
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映画「ミルク」(ガス・ヴァン・サント監督)から。 この映画、「ゲイ」を取り扱った作品として取り上げられるのは残念。 同性愛者であることを公表した上で、米国史上初めて公職に就いた 政治家ハービー・ミルクの半生を描いた映画として、是非観て欲しい。 ゲイ・レズビアンといった同性愛者などにも、差別なく市民権を・・と 彼は、日夜動き回った。 しかも何度も何度も落選しても、その気持ちは揺るがないものだった。 その根底に流れていたのは、 「政治は勝つことより集めることが大事」という考え方だった気がする。 言葉を変えて「勝つことだけが問題ではない」とも・・。 その集めた気持ちを、ムープメント(動き)につなげていくことこそ、 彼の目指した道だったようだ。 今、国民の関心は総選挙であるが、 どうも自民党・民主党を中心に、選挙に勝つことに重点が置かれている。 大事なことは、自分の熱い想いと同じ人たちを、 どれだけ多く集めることが出来るか、それに尽きると思う。 大量の得票が期待できる組織票の取り込みも大切だろうが、 もっと大切なことは、より多くの人の心を掴んだ支持を得ること。 「マイノリティ」と呼ばれる社会的少数派の意見も大切に・・ 現在のオバマ大統領にもつながる考え方が、 40年近く前から存在していた事実、さすがアメリカ・・と唸った。 さて・・日本は?
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