日帰り上京。
明日も遠方にでかけて打ち合わせの予定。
今年度は、仕事を新しいステージに乗せ、波頭に乗るような年になるはずだった。 けれども、各方面に頭を下げ、再び出産による店じまいを始めている。
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迎える妊娠と、受け入れる妊娠は、覚悟が全く違うものである。
わが身に新しい命が宿ったことの意味は何かと問い続け、 意味はあるが問うことには意味がないと禅のような結論に至り、
やがて来るであろうギリシャ並みの経済破綻を予想し、 己の年齢が出産・育児にふさわしいのかどうか戸惑い、
あまりネガティブなことばかり考えているとお腹の子に良くないことが起きそうだとさらに気がかりになり、
そうかと思えば「三番目の子は神からのプレゼントよ」などという友人の戯言に慰められる。
心の旅路をたどってたどって数か月、いささかくたびれた。 なるようになれ、という心境にまだなれない。
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2011年07月10日(日) |
【東日本大震災】子どもの甲状腺被爆 |
東京電力福島第1原発事故で、2011年3月下旬に原発周辺の自治体で15歳までの子どもを対象に行った調査で、約45%の子どもが甲状腺に被ばくしていたことが明らかになった。ただ、その量は微量だったとして、政府は精密調査を行う必要はないと判断していた。というニュース。
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調査の対象となったのは、いわき市、川俣町、飯舘村の0〜15歳までの子ども1080人である。基準値とされた毎時0.2マイクロシーベルトという値は、1歳児の甲状腺被ばく量に換算すると、年100ミリシーベルトにあたる。この値についても、見直しが検討されているそうだ。
そして、これまでの報道発表と同様に、 45%の子どもが被爆した、というような言い方ではなく、 55%の子どもが被爆していない、という言い回しを受けて、 記者が引き算して明らかになった事実だ。
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遺伝子を損傷する被爆の影響は、子々孫々に引き継がれる。
そうだから、胸をかきむしられるように苦しい想像をすると、
フクシマの子ども達が、幸いにして病にならず成人したとして、 将来家庭を持とうとした時、過去の被爆が結婚の妨げになりはしまいか。
あるいは幸せな結婚生活の後ろから、自分の最愛の子どもに、孫に、 放射能の影響がないだろうか。
チェルノブイリで起きていることを参照すれば、 とても残念ながら、そうしたことは起こりうる。
自分の被爆の影響で、授かり生まれた命に障害がある。 影法師のように自分につきまとっている放射性物質が嘲笑う。
そんな苦しみや悲しみを、私達はこの先何十年かして、 共に背負わねばならない。
2007年07月10日(火) ここは自分の場所ではない 2005年07月10日(日) 狂気がかった仕事 2004年07月10日(土) 嫌な死に方
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