ほっこり日記
ふー



 ドキュメンタリー考060220

たまたま見てしまった、というのが正しい。「私を見つめて」という摂食障害&ひきこもりの女性をテーマにしたドキュメンタリーを見てしまった。

「なんだかな〜」という感じがした。同情を引くような要素はないのでそれがドキュメンタリーの正当性を、というか免罪符になるとでも思っているのだろうか。。。

主人公に食われてしまってるというよりも、監督と主人公のパワーゲームを見せつけられてどっちも自分を出さないで終わる、という・・・時間とお金を無駄にしているような。

見た当初は、「一度見たらどんな映画でも愛情がわく」お人よしの私だからか、「なんだかな〜」以上には思わなかったのだが、いろいろと見ていくと良質なドキュメンタリーは、そういうものではないと思える。

重度障害者をテーマにした「わたしの季節」、もう前の作品だが「タイマグラばあちゃん」、こういった温かいものをそういうジャンルのものと比べるのはいけない気がして比較はしてこなかったのだが、未見だが「スティーヴィ」という映画を知って、作り手のありようが質を決定するのではないかと思えてきた。

作り手が矛盾を感じ、迷い、それでも迫るときに、撮ってるのか撮られているのかわからないときに、人は動かされるもののようだ。・・・という意味で駄作を見ておくことも学びを深める、とは、いえる。か。



2006年02月20日(月)
初日 最新 目次 MAIL