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しもさんの「新聞・書籍掲載文」
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2000年12月08日(金)
冬の夜空観望でホッとひと息(42歳)

静岡新聞 朝刊(ひろば)

宇宙少年団のリーダーが年末の、いや世紀末の忙しさの中、
冬の夜空観望会を開催してくれた。
21世紀を目前に控え、なんだか理由もなく落ち着かない私を、
ホッとさせてくれたのは、なんと「月と惑星」だった。
地球の影で少し欠けている月は、満月の月より神秘的だったし、
地球と同じ太陽系の惑星たちは、いくつかの衛星を従え、
この千年何事もなかったように輝いていた。
インターネットで検索した宇宙の情報ではなく、
寒い中、流れる雲の様子を気にしながら見た
宇宙の神秘さと懐の広さを実感したら、
ちびまる子ちゃんが失敗するたびに
「この広い宇宙の中ではいろいろなことがあるんだよ」
というせりふを使う意味がわかったような気がした。
私の失敗や悩みなんて、宇宙的規模で考えればたいしたことではない、
くよくよしないで頑張ろう、と思わせてくれる
不思議なパワーを感じさせてくれる。
今の時期、金星、木星、土星といった惑星が夕方から顔を出しいる。
年末、忙しいことは承知のうえで、
冬の夜空を見上げることをお勧めしたい。
宇宙の力を借りて、気持ちがす〜っとする体験を、
ぜひ味わってほしいと思う。